■激辛中心の四川料理でも「辛み別」のメニューを発見!

 メニュー表を前に記者が逡巡していると、店番をしていた女性店員が流暢な日本語で「辛さ調整できますよ」と優しく声を掛けてくれた。しかし、メニュー表は赤一色。そこで記者は唯一、辛み別のメニューである四川風豚チャーシュー(850円)をセレクト。

激辛メニューが中心の四川料理にも食べやすいメニューが!

 運ばれてきたチャーシューは、何処となく薄いようにも感じるが口に入れるとコリコリとした食感も相まって食べ応えは十分。こちらの商品も、女性店員によれば「どこの四川料理店でも注文は可能」とのこと。ガチ中華にも初心者向けのメニューは豊富と分かり、三軒目の上海料理コーナーへの期待も俄然高まる。

 上海料理と言えば小籠包や上海焼きそばといった日本でも馴染みのメニューが並ぶ。『友誼食府』内にある上海料理コーナーの女性店員にお勧めを尋ねると「これ、上海でよく食べるよ」といって教えてくれたのは、青梗菜と椎茸の饅頭(250円)である。

 手に取っただけで温かく、口に入れてもクセはない。日本ではあまり見かけない野菜饅頭だけに、一口食べると何処か中国気分と高揚感も味わえる。素朴な味付けも日本人に親しみやすい。

 とっつきにくい“ガチ”ばかりではないとわかった、「ガチ中華」の世界。ぜひ、上記の入門料理から試してみては。

友誼食府(ゆうぎしょくふ)
東京都豊島区西池袋1-28-6。雑居ビルの4階にある。同じフロアには中華食材を販売するスーパー友誼商店も隣接しており手軽に本場、中国の味を楽しめる。