■山田の「仮面ライダー」には議論の余地

 そんなゴーカイジャーは戦隊と仮面ライダーがコラボした映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』(2012年)にも参戦したのだが、ここで『仮面ライダーオーズ』の力を宿した「オーズキー」というアイテムが登場した。これを利用してゴーカイジャーの5人が、それぞれ仮面ライダーオーズに変身して戦う――というシーンがあったのだ。

 ちなみに、翌年公開の『スーパーヒーロー大戦Z』で山田は、『宇宙刑事ギャバン』などが有名な「メタルヒーローシリーズ」の作品『重甲ビーファイター』の「ブルービート」にも変身している。

 正式に「仮面ライダーに変身した」と言うには若干イレギュラーなところがあるため、

《まぁ、ライダーはライダーとして変身して欲しい所ではあるけど、カウントとしてはよろしいのではないかとw》
《山田裕貴さんコレで3大特撮を制覇することになるのかと思ったけど、一応仮面ライダーにも変身してるから実質4大制覇だな!》
《映画でレンジャーキー使ってライダーになったからそれも含めるって反則だろ(笑)》

 といった「議論」がファンの間でも巻き起こっている。

 しかし、逆に言えば、仮面ライダーに正式に変身することができれば、山田は4大特撮作品を制覇することになるのだ。

 ケイン・コスギ(49)や、舞台俳優の谷口賢志(46)は「ウルトラマン・仮面ライダー・戦隊」の3大特撮で変身することを果たしているが、ゴジラに出演歴のある山田は、それを超えられる存在だ。

 正式に仮面ライダーに出演して4大特撮制覇を果たしたとき、山田は、日本でただ1人の空前絶後の「特撮俳優」になる――。