11月12日、松本潤(40)が主演を務めるNHK大河ドラマどうする家康』の第43話が放送された。天下分け目の決戦である「関ヶ原の戦い」のクライマックスが描かれるということで、放送前から大いに注目を集めていた。平均世帯視聴率は11.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。

【以下、『どうする家康』第43話までのネタバレを含みます】

 天下分け目の関ヶ原。冒頭は家康がこれまでの生涯を振り返るところからスタートした。

 徳川軍は、西軍・石田三成(中村七之助/40)の策略により、徳川秀忠(森崎ウィン/33)率いる主力軍が遅れたことで勢力に大差をつけられ不利になっていた。そこで家康(松本)は「小早川(秀秋)はすでに家康に内応している」と言いふらす強硬手段に出るも、それを知った三成が「秀頼様と毛利勢3万がくれば誰も寝返ることはできない。わが軍は10万。どうする家康?」と挑発をつぶやき、“タイトル回収”が行なわれる――という展開だった。

※画像は『どうする家康』公式X(ツイッター)アカウント「@nhk_ieyasu」より

「関ヶ原の戦いでキーマンの小早川秀秋嘉島陸/25)といえば、史実の“土壇場で西軍から東軍に寝返った”というエピソードから、卑怯者・優柔不断のイメージが強い。近年は否定されつつありますが、“家康が小早川秀秋の陣営に砲弾を撃ち込み、東軍への寝返りを決断させた”というエピソードがありますよね。 

 しかし、今回の『どうする家康』の小早川はどちらにも転べるように考えてギリギリまで決断を待つ、策士として描かれていました」(テレビ誌編集者)

 なかなか動こうとしない小早川と吉川広家(井上賢嗣/41)に徳川軍はしびれを切らし始めていたが、家康がおもむろに「前へ出る」と宣言。2万の主力を総大将である自らもろとも進み出る家康を見た小早川は「さすが戦巧者よ」と、東軍への加勢を決意したのだ。

『どうする家康』は多くの人物が従来の定説と違った解釈で描かれ賛否両論となっているが、

《こんなに主体性を持って動く小早川秀秋は新鮮。怨霊に悩まされて亡くなったりしなさそう》
《普っ通に格好良すぎてよかったな金吾(小早川)……ってなった 優柔不断で情けない裏切者でなく最新史実踏まえた動向でこんなに凛々しく有能な若武者に描いてもらえてよかったな》

 と、小早川のパートに関しては好意的な声が多く寄せられている。