■Z世代の人口が圧倒的なアジア各国で数字を確立する

 たとえば、中国の総人口は14億2570万人かつ、K-POP需要の高い1995~2009年生まれの「Z世代」の人口も2億6000万人を超えていると言われている。

 インドネシアは総人口約2億7000万人だが、東南アジアで「Z世代」の人口構成比が最も高い国と言われている。2020年の国勢調査によると、インドネシアのZ世代は約7549万人で、総人口の約27.9%を占めている。

 フィリピンの場合は人口が約1億1000万人というだけでなく、歴史的背景から音楽性がアメリカと似ているため、フィリピンでヒットする歌はアメリカでもヒットする――とも言われているという。

 ちなみに、アメリカでもっとも権威のある音楽チャート・ビルボードの「200アルバムチャート」で2010年にアジア人アーティストとして初の同チャートトップ10入り(8位)を果たしたのも、フィリピン人のジェイク・ザイラス(31)である(当時は「シャリース・ペンペンコ」名義)。

「東南アジアで人気を獲得できれば、SNSのフォロワー数、YouTubeの再生数などの桁が変わってくる。平野さんに関しては、 すでに中国で“口にしてきた夢を叶えてきた”というのが“絵に描いた餅”をポジティブに解釈した餅餅”や”餅王”といった称号で親しまれ、一定の知名度はある。

 フィリピンでは、2021年に平野さんの出世作である杉咲花さん(26)主演の恋愛ドラマ『花のち晴れ』(2018/TBS系)が有料放送局で放送され、現地でも話題になったことがありましたね」(前出の芸能プロ関係者)

 さらにタイやシンガポール、ベトナムなどに進出して人気を獲得。お金以上に、SNSやネット上の目に見える圧倒的なファンの数を獲得する。そして、絶大な影響力を持ってアメリカや世界へ繰り出す――それが、“世界で売れる”黄金のパターンだ。

「TOBEやNumber_iがこの必勝パターンを知らないはずはない。TOBE社長の滝沢さんは、旧ジャニーズ(現『SMILE-UP.』)の副社長だった時代に、Snow Manをデビュー後すぐの2020年にバンコク、シンガポール、ジャカルタ、台湾、タイのアジアツアーを計画したこともありました。コロナ禍で中止になってしまいましたが。

 Number_iの結成前に、平野さんと神宮寺さんがマネジャーを同行させてシンガポール旅行をしたというのも、本当に純粋なプライベート旅行だったのか。やはりマネジャーが同行しているわけで、アジア攻略戦略の“始まり”だった、とも考えられますね」(前同)

 グループ名「Number_i」は、「ナンバーワン」にもちなんでいる。ナンバーワンへと突き進むべく、デビュー前から激しく動き出している感がある3人。華々しい展開は2024年に待っていそうだ。