■大河ドラマでは主演の小栗を食う存在感を発揮

 万里江(小池)はしっかり者で一家を支えるキャリアウーマンのつもりだったが、大学進学を巡って口論になった息子・順基(作間)に「学校の行事で土日の仕事休んだことがあるか?」「子育てなんてギリギリ最低限のしかやってねぇだろ!」と言われてショックを受けてしまうシーンがあり、

《ギリギリ最低限の子育てを毎日毎日何年も続けるの大変なんやぞ》
《これワーママには辛い台詞だよね、しかも子どもから言われるなんて》

 といった、共感の声が多く、SNSにも寄せられたのだ。

「小池さんは勝気な女性のイメージが強かったですが、『コタツがない家』の万里江のように、弱さもある役が実にハマる。“小池栄子=強い女”のイメージを脱却したという点で、昨年放送のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は大きな転機だったかもしれませんね」(テレビ誌編集者)

※画像はNHKアーカイブスの公式X『@nhk_archives』より

 小栗旬(40)主演のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、小池は北条政子を演じた。従来の歴史もので北条政子は“気が強くて嫉妬深い人物”として描かれがちだったが、『鎌倉殿』の政子は“無自覚に権力者になってしまった温厚な女性”という解釈で描かれていた。

 小池は「“悪女” って語り継がれているイメージが変わっていくかなというのは、意識していました」(8月27日の『土曜スタジオパーク』)とコメントしていたが、視聴者からも“新しい北条政子”として受け入れられ、主人公の小栗演じる北条義時を食う存在感を発揮していたのだ。