秋ドラマの各作品が終盤を迎える中、豪華キャストを揃えた話題作が苦戦している一方、番宣が地味だった作品や深夜枠の作品がヒットするなど、意外な展開を見せている。
また、秋ドラマでは旧ジャニーズ(現SMILE-UP.)の若手が多く出演している印象があるが、この期のキャスティングはジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題が勃発する以前。来年以降、各局は“忖度なし”のキャスティングに向かうと思われる。そんな厳しい状況の中、彼らが来年も生き残っていけるのか? 俳優としての実力から占ってみよう。
まずはTravis Japanの松田元太(24)。抜群の歌唱力、バラエティ力の高さを評価されているが、俳優としてはSexy Zoneの菊池風磨(28)主演の『ゼイチョー〜「払えない」にはワケがある〜』(日本テレビ系/土曜夜10時)で、GP枠ドラマでの初レギュラー出演となった。
同ドラマは、みゆきの市役所の納税課徴税第三係が舞台。松田は、主人公・饗庭蒼一郎(菊池)の後輩徴税吏員・増野環を演じていて、納税課には希望して来た訳ではなく「市民からお金を奪う仕事」というイメージを持っており、優しい性格のため徴収が不得意という役どころだが……。
「いかにも脇役という立ち位置で、にぎやかしとしては十分ですが、同じ徴税吏員役の鈴木もぐら(36)や白洲迅(31)と比べると、アピール度が弱くてモブ化することも。俳優として存在感を発揮するには、もっと頑張りが必要です。
本人は俳優として活躍する先輩に憧れているそうですが、天然トークなど、バラエティでの瞬発力が評価されているので、そちらでの活躍に期待したほうが良い感じですね」(ドラマライター/ヤマカワ)
松田は、10月29日放送のバラエティ番組『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系/日曜夜8時)に出演した際も、ポンコツっぷりを発揮して番組を盛り上げ、千鳥の大悟(43)は「いろんな番組が決まったと思う」と高評価。相方のノブ(43)も「滝沢カレン(31)ぐらい売れるんちゃう? スゴい打率やで」と絶賛しており、今後、バラエティからひっぱりダコになりそうだ。