■藤井氏の「まだ終わりじゃないです」の真意は……

『名探偵津田』は、津田が企画に巻き込まれたことに気づき、それを面倒くさがりながらも、徐々に話にのめり込んでいく姿も面白さにつながっている。

 また、第2弾はシナリオの展開や犯人役の台詞ミスなど終盤がやや雑だったが、ツッコミを入れるみなみかわに対して、津田がさっさとロケから解放されたい一心で「ええねん」「まあ、上手いことなるよ」となだめる姿も笑いにつながっていた。こういった狙って出せない面白さは、津田がこなれてしまっては魅力半減だろう。

 11月8日放送回では、プレゼンターのバカリズム(48)が『名探偵津田』の復習をする際に、津田は乗っかり具合、しぶしぶ具合が「いろいろな意味でちょうど良い」こと、収録は津田が第1弾を「ちょうど忘れたころに始めている」ことを明かしていた。

 しかし、『名探偵津田』でないとすると、藤井氏の《2023年は名探偵の年》が《まだ終わりじゃない》という意味深な匂わせ投稿は、何を意味しているのか――。

「実は、『名探偵津田』とは別で、“探偵企画”が動いているといいます。

 超やり手演出家の藤井さんは、『水ダウ』以外にも多くの番組を手がけています。その1つには、2013年から続く年末恒例の深夜特番『クイズ☆正解は一年後』がありますよね。今年の『クイズ☆正解は一年後』は12月30日の午後11時台に放送するといいますが、そこで、『名探偵津田』とは別の“探偵もの企画”が動いているのかも……。

 もっとも、『名探偵津田』は視聴率も非常に良かったし、SNSも本気で謎解きを楽しむ“考察班”が集結するなど、視聴者を巻き込んで大いに盛り上がった。来年の制作は間違いないでしょうし、そこで物凄い話題になる、とんでもない視聴率を取るなどあれば、冗談抜きで映画化もあるかもしれませんね」(前出のお笑いプロ関係者)

『名探偵津田』の第2弾は「この世に事件がある限り、名探偵津田の戦いは終わらない」というナレーションで締めくくられていた。津田がドッキリを忘れたころに、また新しい推理戦が舞い込むのだろう。