■「暴言聞いてるとキュンキュンするわ〜」に共感の声!

 回を追うごとに、朱里は気遣いしない相手にはため込んでいる本音を吐くことも増えているが、生見の演技のおかげであまりとげとげしい空気にはなっておらず、劇中でも友達以上恋人未満な関係に発展しつつある小西(前田)に「朱里ちゃんの暴言聞いてるとキュンキュンするわ〜」と、評されている。視聴者も小西と同意見の人が多いようで、

《めるる朱里いいわ〜めちゃかわいいし暴言最高》
《わたしも朱里ちゃんの暴言聞いてるとキュンキュンする》

 と、好意的な声が多く寄せられているのだ。

 シリアスなシーンでも、生見は素晴らしく、第7話ではチャラ男の小西が調子に乗りすぎたせいで朱里が怒ってしまい、

「人が嫌だって言ってることをわざわざするのはDVと根っこが同じだよ!」

 と叫ぶも、同時に”強い言葉で言いすぎてしまった”と後悔してしまうカットには、《めるるの感情を表現した演技力がハイレベル杉るる》といった声も寄せられている。

※画像は『セクシー田中さん』の公式X(ツイッター)『@ntv_tanakasan』より

 10月期ドラマには『セクシー田中さん』と同じ“男女の生きづらさ”を描いた、多部未華子(34)、松下洸平(36)、今田美桜(26)、神尾楓珠(24)の“クアトロ主演”連続ドラマ『いちばんすきな花』(フジテレビ系)が放送されている。

『すき花』は昨年10月に放送され、社会現象となるほど話題になった川口春奈(28)とSnow Man目黒蓮(26)の恋愛ドラマ『silent』のプロデューサー・村瀬健氏と脚本家・生方美久氏が再びタッグを組んだ作品だけに注目度が高かったが、蓋を開けてみればコア視聴率は1%台。人間関係を描くところで、似たような部分もある『田中さん』のほうが、圧倒的に視聴率が高いのだ。

「『すき花』は脚本や演出は良く、ドラマ好きには評判で見逃し配信は好調な一方で、普段ドラマを見ない層には響いていないところがある。そのせいでリアルタイムの視聴率につながらないようです。

 ライト層にウケない理由は、『silent』と比べて“分かりやすい恋愛ものではない”とか“話が暗すぎる”といった声もありますが、“目黒蓮レベルのインパクトのある俳優がいない”という声も多い。

 そして、『セクシー田中さん』の場合、まさにめるるさんが“『silent』の目黒蓮”のような“見逃せない輝き”を放っていて、それでいて共感もできるキャラでもあるため、そうしたことも高視聴率に影響しているのでしょうね」(前出のテレビ誌編集者)

 いよいよ『下剋上球児』の数字を追い抜きそうな『セクシー田中さん』。ダークホースが、23年秋ドラマの頂点に立とうとしている!