2023年もあとわずか。12月29日には5人組女性KーPOPグループ・NewJeansの出場も発表され、大晦日の放送へと向けて盛り上がりをみせる『第74回NHK紅白歌合戦』。
そんな年末恒例の歌の祭典の23年度のテーマは「ボーダレス-超えてつながる大みそか-」だ。音楽には国や言葉、世代を超えて人と人とをつなげ、感情を共有していく力があるとし、今回の紅白に選ばれたテーマだが、22年まで43年連続で出場してきた旧ジャニーズ勢の姿はそこにはない。
そんな大きな変化が起きた今回の紅白歌会始を、音楽チャートを分析したブログ『イマオト -今の音楽を追うブログ-』を毎日更新し、地元青森県でラジオDJも務め、毎年、的中しまくる紅白出場歌手の予想が評判を呼んでいるチャートアナライザーのKei氏が徹底分析する。
Kei氏の分析の前にまずは、波乱含みだった23年の芸能界をスポーツ紙記者が振り返る。
「23年のテレビ界における歌番組は波乱含みでした。故・ジャニー喜多川氏の所属タレントへの加害問題を受け、旧ジャニーズ所属のメンバーに対する業界内での扱いは激変。
紅白の出演者にも注目が集まる中、NHKの出した結論は”ジャニーズはゼロ”です。12月26日には、新たに立ち上がったSTARTO ENTERTAINMENTとエージェント契約を結ぶ意向を公表している岡本健一(54)が所属する男闘呼組のメンバーを中心とした6人組バンド、Rockon Social ClubがMISIA(45)と共演することが発表されました。
ただ、岡本さんの場合は騒動前の21年11月から、ジャニーズ事務所所属からエージェント契約に変更していますし、例外扱いということでしょう」
一方で、新顔となる初出場勢は、紅組からは4人組のガールズグループ・新しい学校のリーダーズ、Ado(21)、タレントのあのの歌手名義であるano(年齢非公表)、3人組のMISAMO、伊藤蘭(68)の5組。
白組からは歌手としては初出場となる大泉洋(50)を筆頭に、キタニタツヤ(27)、6人組のすとぷり、8人組の韓流グループStray Kids、同じく韓流で13人組のSEVENTEEN、バンド勢では10-FEET、MAN WITH A MISSION、Mrs.GREEN APPLEの8組が顔を揃える。
また、テレビ放送70年を記念した特別企画「テレビが届けた名曲たち」のゲストには、紅白でも6回司会を務めてきた黒柳徹子(90)が参戦。この企画では、寺尾聰(76)が1981年にリリースした『ルビーの指環』を歌唱予定だ。
「このコーナーが今回の紅白の目玉企画の一つということでしょう。女優で歌手の薬師丸ひろ子(59)が『セーラー服と機関銃』を歌います。
また往年の人気番組『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』(日本テレビ系)から生まれたユニット・ポケットビスケッツ(内村光良=59、ウド鈴木=53、千秋=年齢非公表)とブラックビスケッツ(南原清隆=58、天野ひろゆき=53、ビビアン・スー=48)が『YELLOW YELLOW HAPPY~Timing』のスペシャルメドレーを25年ぶりに紅白で披露します」(前同)
そうした出場メンバーのラインナップについて、毎年紅白出場予想をおこなっている音楽チャートアナライザーのKei氏はどう見たのか――。