(3ページ目) 篠山紀信死去――弟子が明かす宮沢りえ『Santa Fe』秘話と撮影現場でのこだわり！テーブルクロス昼食と吉野家の晩餐…「写真に愛を込めた」男｜ニュース

■弟子に向かって「ウチにいたことあるっけ？」

　篠原さんがアシスタントを辞めて独立してからも師匠である篠山さんとの交流は続いたという。

「最後に会ったのは、先生のカメラマン活動５０年を記念して出版された『ＮＵＤＥｂｙＫＩＳＨＩＮ』（朝日新聞出版）を祝って、東京・恵比寿で開かれた写真展『ＮＵＤＥ！！ＮＯＮＵＤＥ！？ｂｙＫＩＳＨＩＮ』でのことでした。会場で挨拶をしたら“ウチにいたことあるっけ？”って、おちゃらけて話しかけてきましたね」（前出の篠原さん）

　その死が報じられるや、かつて『週刊朝日』（朝日新聞出版）の表紙『女子大生シリーズ』で初回を飾った女優・宮崎美子（６５）も、

《篠山さんとの出会いが無ければ今の私はありません。　

　あのくりくりした茶目っ気あふれる瞳と、笑顔で周りを明るく照らす方でした。

　４年前のカレンダー撮影の後、“１０年後のデビュー５０周年の時もお願いします”という私の申し出に、“それは無理でしょ”と大笑いされていたのが楽しい思い出です。感謝の気持ちともうお目にかかれない寂しさでいっぱいです》

　とコメントを発表した。宮沢もインスタグラムのストーリーズに篠山さんとの動画を公開し、故人をしのんだ。

　昭和、平成、令和、芸能史をカメラに収めてきた巨匠は、令和６年の日本を見てから天国へと旅立って行った――。

篠原潔
１９７３年５月３０日生。神奈川県出身。都内のスタジオ勤務を経て、篠山紀信のアシスタントを務める。その後、カメラマンとして独立。小倉優子、徳江かななど有名グラビアアイドルの写真集を手掛ける。