■“アプリ婚”に向いているのは…
都が運営するマッチングアプリによる結婚に“向いている”タイプについて、池内さんは「恋愛と結婚は別だと分けて考えられる人」だという。
「民間のアプリは利用者同士が出会うことこそが目的で、その後、恋愛につながればいいなというのが理想です。女性の場合、恋愛の先に結婚があると思いがちですが、アプリを通じて出会うと男性に遊ばれて終わりという人が多いのも現実。今の人は恋愛と結婚を分けて考えられないから、アプリでの出会いが結婚につながらないんです」(前同)
恋愛と結婚を分けて考えるとはどういうことか。
「恋愛に必要な情報と結婚に必要な情報は違います。たとえば恋愛では、年収が低くてもカッコイイ人がいいと考える人も少なからずいますが、結婚が目的となると相手に求める条件面の判断基準も変わるでしょう。
たとえば、年収の高い・低いだけじゃなく、職業や勤務先の将来性、安定性などを勘案する人も出てきます。自分が結婚できないと思っている人は、理想の相手だけを追い求めるのではなく、人生のパートナーとしての関係を築ける相手を見つけることが重要です」
恋愛にしろ結婚にしろ、行動を起こさないと何も始まらないのだけは事実。あなたは、どうしますか?
池内ひろ美
1961年岡山市生まれ。 家族問題評論家、コンサルタント。 1997年「東京家族ラボ」を設立。 精神科医、弁護士、心理カウンセラーなど専門家と協力体制をとり、カウンセリングやワークショップ、講演会などを精力的に行っている。