■“戦争映画で役者に爆弾の位置を教えない”という鬼監督
そんな憧れの監督との共演だが、現場は大変なようだ。
「2月8日発売の『女性自身』(光文社)によると、通訳を介さないとコミュニケーションができないため、イ・ジェハン監督に日本人スタッフが振り回されてしまっているといいます。
それで現場の空気がピリピリしているそうですが、そうでなくともイ・ジェハン監督はこだわりが非常に強い。別の作品では30時間撮影が続いたり、過去には西島秀俊さん(51)がイ・ジェハン監督のことを“完璧主義者で狂気の人”と評していたことも記事では報じられていました」(前出のワイドショー関係者)
イ・ジェハン監督については、2010年公開のチェ・スンヒョン(35/BIGBANGのT.O.Pの別名義)主演映画『戦火の中へ』にまつわるエピソードもある。
『戦火の中へ』は1950年の朝鮮戦争に翻弄される学徒兵たちを描いた作品で、大規模な戦争シーンも描かれているが、本作について主演のスンヒョンは2011年1月の同映画来日会見でこう話していた。
「リアルな緊張感を出すため、監督は爆発物がどこに仕掛けられているのかを教えてくれませんでした」
また、爆発物の破片が目に入ってしまい、スンヒョンは医者に「少しずれていたら失明していたかもしれない」と診断されることもあった、と話していた。
「素晴らしい映画を撮りたい――その一心には違いないでしょうが、さすがにキツい話ですよね……。
しかし、そんな鬼監督が仕切っている『見えなくても聞こえなくても愛してる』で、山下さんはOKが出ても“もう1度やりたい”と提案している、などと『女性自身』の記事では報じられているんです。
山下さんは非常に集中しているといいますが、多くの海外作品に出演したことで“言語の壁で上手くコミュニケーションできず空気がピリピリする”という状況に慣れているのもあるのかもしれませんね。
加えて、本作は山下さんにとって“リベンジ”の側面もあるため、気合いが入っているのかもしれません」(前同)