■セブンは「久兵衛」、ファミマは「なだ万」、ローソンは「賛否両論」…

 たとえば、24年の節分周辺で発売される恵方巻だが、セブン-イレブンは銀座の高級寿司店『銀座久兵衛』が監修した恵方巻を1296円(税込、以下同)で販売。150年以上の歴史を誇る肉の老舗『柿安』の監修した『和牛すき煮恵方巻』は、具材の和牛に神戸牛、松阪牛、米沢牛の3パターンがあり、いずれも1026円だ。通常の『七品目の幸福恵方巻』が537円ということを考えると、およそ倍の価格になっている。

※画像はセブンイレブン上総一宮店の公式X『@ichinomiya711』より

 ファミリーマートでは、老舗料亭『なだ万』が監修した『特上恵方巻』を1480円で発売。23年に続き、東京・吉祥寺の有名焼肉店『肉山』が監修した『2929恵方巻』は980円だ。一方で、有名店とはコラボしないファミマオリジナルの『恵方巻』は570円と、コラボ商品の半額ほどになっている。

※画像は「ファミリーマート」公式X『@famima_now』より

 数多くの有名店とコラボし、バリエーション豊かな商品を売り出すのはローソンだ。

 海鮮恵方巻だけでも2種類を販売。日本料理の超人気店『賛否両論』が監修する『銀鱈西京焼の恵方巻』と、ミシュラン1つ星を獲得している寿司の名店『鮨由う』監修の『炙りほたての海鮮恵方巻』を、それぞれ880円で売り出す。

 肉の恵方巻も、海鮮と同じ数の2種類を販売。創業90余年の食肉卸の老舗『肉卸小島』監修の『黒毛和牛しぐれ煮の恵方巻』と、95年創業の厚切り本格焼肉店『焼肉トラジ』監修の『黒毛和牛の恵方巻』を、それぞれ980円で販売する。4名店とのコラボ恵方巻を取り揃えたローソンだが、定番の「七種具材の恵方巻」は480円とコラボ商品の半額ほどと、買い求めやすい。

※画像は「ローソン」の公式X『@akiko_lawson』より