■布団ですぐに実践できる「漸進的筋弛緩法」

「顔、両手、両腕、肩、首など、それぞれの部位に10秒間、力を入れ、20秒間、緩める。緊張と弛緩を繰り返すことで、否が応でも力が抜けていきます」(前出の坪田院長)

 特別な準備は不要で、今すぐ実践可能なのだ。

「布団に入ったら、手足を伸ばして、腕を体の横に伸ばして、目を閉じてください。両手→両腕→足先→ふくらはぎ→腹部の順で、カラダの末端から中心に向かって緊張と弛緩を繰り返すと効果的です」(前同)

 それぞれの部位の緊張と弛緩の方法については、前出のスリープトレーナーに教えてもらった。

「(1)両手=手のひらを上にしてギュッと握り、ゆっくり広げる。(2)両腕=力こぶを作るように腕を曲げ、ゆっくり伸ばして脱力する。(3)足先=足の指をグーの形にして、ゆっくり伸ばす。(4)ふくらはぎ=つま先を頭とは逆のほうに伸ばし、その後、脱力。(5)腹部=腹に手を当て、手を押し返すように力を入れ、脱力する」

 その際の呼吸の仕方についても、コツがあるという。

「力を入れるときは、大きく息を吸い、緩めるときは思い切り吐いてください。呼吸に意識を向けるだけでも、夢の世界が近づきますよ」(同)

 明日のために安眠しよう!