■草なぎ剛主演“アカデミー賞作品”監督と主演ドラマ制作

 重岡は『#家族募集します』の次は、2022年7月クールの深夜ドラマ『雪女と蟹を食う』(テレビ東京系)で主演。こちらは深夜ドラマだったため、そこまでの話題にならなかったが、痴漢冤罪で人生に絶望し、“蟹を食べたら自殺しよう”と考えていた重岡と入山法子(37)演じる年上の既婚者女性との切ないラブロマンスは好評だった。

「『知らなくていいコト』とは逆に、重岡さんは一時的に心がすさんでいたものの善良で好感の持てる等身大の主人公を演じました。人生に絶望しきって自暴自棄になっていた前半や、ヒロインのために身体を張り幸せをつかみ取るクライマックス。

 監督が映画『ミッドナイトスワン』を手掛け第44回日本アカデミー賞優秀監督賞・優秀脚本賞を受賞した内田英治監督であることも手伝い、コアな人気を獲得していました」(前出の制作会社関係者)

 2022年7月22日配信の『WEBザテレビジョン』で重岡は本作について、

「僕も今年で30歳。事務所の人もいろいろ考えてくれて持ってきてくれた作品やと思うので、それを信じて、覚悟を持って乗っかろうと思います」

 とコメントしていたが、キスシーンなどもしっかりとやり遂げていたほか、北海道を舞台にしたロケは大いに刺激となったことだろう。

「日本アカデミー賞監督が手掛ける連ドラで主演をやれたのは、重岡さんにとって貴重な財産になったことでしょう。主演ドラマを連続でやり、経験値を大幅に上げて、4月クールの日テレ『水曜ドラマ』枠に戻ってくるということですよね。こちらも演技力抜群、人気も評価もどんどん上げている芳根さんとの相乗効果で、今度こそ視聴率にも恵まれるといいですよね」(前同)

 原作通りであれば、『それってパクリじゃないですか?』での重岡は、ふだんはボーッとしていながら、肝心な場面でズバッと事態を解決するキレ者を演じることになる。そのギャップの表現力に期待したい!