二宮和也(40)が、お笑いコンビ・ダウンタウン松本人志(60)が不在となった『だれかtoなかい』(フジテレビ系)の“救世主”になったようだ――。

 2023年12月27日発売の『週刊文春』(文藝春秋)に女性絡みのスキャンダルを報じられた松本は、報道内容を完全否定。同誌を発行する文藝春秋との裁判に注力するため1月8日に芸能活動を休止した。

 それに伴い、ダウンタウン、松本の出演する番組は緊急の対応に迫られ、中居正広(51)との冠番組『まつもtoなかい』(フジテレビ系)は1月28日の放送内で番組タイトルを『だれかtoなかい』に変更することを発表。さらに同31日には中居とともに二宮がMCを担当することも明らかになった。二宮は28日の番組にゲストとして出演していた。

 2月4日、二宮をMCに迎えて初めての『だれかtoなかい』が放送され、世帯視聴率7.4%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人視聴率5.1%を記録した。

 民放キー局関係者は話す。

「さらにとんでもなかったのが、今、テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率だったんです。なんと、6.5%とモンスター級の数字をたたき出しましたからね。これは1週間の全局全番組の中でもトップ3に入る高視聴率です。激戦区の日曜日夜9時時台の横並び断トツトップの視聴率となりました」

※画像は『だれかtoなかい』の公式X(ツイッター)『@darekato_nakai』より

 日曜夜9時台、TBSには社会現象を巻き起こすドラマを次々に世に送り出す日曜劇場枠がある。現在放送中の西島秀俊(52)主演の『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』も堅調だ。

「日本テレビの『行列のできる相談所』もなんだかんだいまだにコア視聴率がいいですからね。そんな厳しい枠で『だれかtoなかい』がとんでもない数字を記録したんです。

 多くの視聴者がこの日、フジテレビにチャンネルを合わせたのは、松本さんが抜け、中居さん1人でMCをこなし、そして二宮さんが加入した番組がどんな内容になるのか興味をそそられたからでしょうね。もちろん、この日のゲストのサンドウィッチマンムロツヨシさん(48)も人気は高く、トークもかなり盛り上がったことも好結果の要因ではあるでしょう。

 さらに二宮さんが加入することを多くのメディアが報じたことで宣伝効果もあった。MCが代わる期待値、“どんな番組になっちゃうの?”という良い意味での危うさも奏功したのではないでしょうか。今回の視聴率上昇を受け、テレビマンの間では“まさに怪我の功名だな”という声も出ています」(前同)