2月16日夜10時から、阿部サダヲ(53)主演、宮藤官九郎(53)が脚本を手掛ける連続ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)の第4話が放送される。

『不適切にもほどがある!』は、1986年(昭和61年)を生きる中年教師の小川市郎(阿部)が現代へタイムスリップしてしまう意識低い系タイムスリップコメディ。良くも悪くもいい加減だった昭和と、ガチガチのコンプライアンスに縛られている令和の対比を面白おかしく描いている作品だ。

※画像は『不適切にもほどがある!』の公式X(旧ツイッター)『@futeki_tbs』より

「昭和の倫理観はおかしいかもしれないが、令和もやり過ぎで何か間違っていないか――毎回笑えると同時に、深く考えさせられる作品として大注目を集めています。

 第2話では視聴率に関するメタ発言が飛び出しましたが、おそらくドラマ史上初めて“コア視聴率”というワードを出したことも、話題になりました」(女性誌編集者)

 コア視聴率とは今、テレビ界が最重要視している13~49歳の個人視聴率のこと。

 市郎(阿部)は現代のテレビ局でカウンセラーに就任したのだが、第2話終盤で局員に対し、

「裏が『ジブリ』じゃ、しょうがねえだろう。コア視聴率は、先週と変わんねえんだから!」

 と、アドバイスする場面があったのだ。

「裏がジブリ」――『ふてほど』と同時間帯の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)でジブリ映画が放送されると数字を持っていかれることに絡めた自虐ネタと思えるため、

《令和の金曜夜の地上波事情すぎて笑った》
《ジブリの裏はこの枠w》

 と、話題になったのだが、制作会社関係者はこう話す。

「実は、『不適切にもほどがある!』は、劇中のイジリに反してコアの数字が非常に良いんです。第3話(9日放送)も同週のドラマではトップの数字でした。

 そして、コア視聴率の自虐ネタが飛び出した第2話も、同日の『金曜ロードショー』にコア視聴率で勝っていたんですよね。ジブリ相手でこそありませんでしたが」