■大人気の櫻井翔の主演ドラマと『ファンタビ』を凌駕

 2月2日、『金曜ロードショー』枠では『ハリー・ポッター』シリーズのスピンオフ映画『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(2022)が本編ノーカットで地上波初放送されていた。『ファンタビ』のコア視聴率が3.2%だったのに対し、同日の『ふてほど』第2話は3.3%。僅差だが勝っていたのだ。

「現在の1月クールでトップクラスの人気ドラマは櫻井翔さん(42)主演の『新空港占拠』(日本テレビ系)ですが、『ふてほど』の第3話はコア3.4%で、同週の『新空港占拠』第5話(10日放送)と1位タイ。

 現在、最もコア視聴率が取れる枠と言われている、TBS系『日曜劇場』枠も上回る数字でした」(前出の制作会社関係者)

※画像は『さよならマエストロ』の公式X『@maestro_tbs』より

 2月11日に放送された西島秀俊(52)主演の日曜劇場ドラマ『さよならマエストロ~父と娘のアパッシオナート~』は、コア視聴率2.7%だった。

 また、見逃し配信サービス・TVerのお気に入り登録数も、16日17時現在『不適切にもほどがある!』が登録数114.8万人で冬ドラマ1位となっている。次点の『新空港占拠』は108.4万人だ。

「『新空港占拠』は大ヒットドラマ『大病院占拠』(23年1月期)の続編という強いアドバンテージがあり、実際2月8日の時点ではTVerのお気に入り登録数も1位でした。逆転した『不適切にもほどがある!』の勢いがとんでもないですよね。

『不適切にもほどがある!』の人気は“クドカン脚本”のブランド力もあるでしょうが、作品のテーマが絶妙にコア層の中間――30代に突き刺さっていることも、大きいのではないでしょうか。

 昭和ほどではありませんが、90年代~2010年代前半の、特にテレビ番組のコンプラやハラスメントへの意識が緩かった時代を通った最後の世代ですからね」(前同)