■推しの誕生日を祝うのにもピッタリな“トシラクケーキ”とは?

 トシラクケーキとはなんなのか。

「トシラクは韓国語でお弁当という意味で、その名の通りランチボックスのような箱に入った小ぶりな1人~2人用のケーキです。青、紫、緑などケーキの色もカラフル。デコレーションもクリームでお花やサクランボが描かれていたりと、とにかく“映える”。手渡しもしやすい大きさですので、友人や同僚へのお誕生日プレゼント用に購入するのもオススメです」(前出の太田氏)

 また、カラフルさが売りのトシラクケーキは、世界各国の韓流アイドルファンからも熱い視線を集めているという。

「人気アイドルにはそれぞれメンバーカラーと呼ばれる、個々人の応援色があります。ファンの中には推しメンバーの誕生日を祝うために、メンバーカラーのトシラクケーキを購入するという人もいるようです。同店のトシラクケーキには最初から“Happy Birthday!”の文字がトッピングされているものもありますし、小ぶりですのでテイクアウトにも最適。推し活を行なう人には打ってつけでしょうね」(前同)

 同店では現在、ストロベリージャムとベリー風味の生クリームを使った『パステルパレット』『グリーン』『バースデイピンク』、ブルーベリージャムとバニラ風味の生クリームを使った『スカイブルー』『バースデイパープル』の5種類を展開。

5種類のトシラクケーキ。下にはトスニプリンが 撮影/編集部

「甘酸っぱいジャムがサンドされたスポンジケーキの外側はクリームでコーティングされており、そんなに重くないので、1人でもペロリと食べられます。店内でならカットケーキ(750円)で頼むこともできますよ」(同)

 Z世代にとって、やはり最も重要なのは「映えること」と話す太田氏。

「猫のようなうさぎのような形をしたトスニプリン、そしてめちゃくちゃカラフルなトシラクケーキ、“映える”それらを注文し、写真を撮ってSNSで発信する、それが彼らにとって楽しいことなんですよね。韓国発の“映え商品”は、今後も次々と日本にやってくると思います」(前同)

 今や原宿や渋谷よりもアツい若者の流行の拠点、東京・新大久保に降り立つ新商品は?

太田まき子
新潟県出身。大学卒業後、広告会社及びマーケティング会社にて女性向け商材のプロモーション、ファッションカルチャーイベントの企画運営、エンタメ系の広報などを担当。現在はトレンドのマーケティングやリサーチを行う。