■「いい年こいた松潤が……」ドン引きしたシーンとは

「ある一定層、ジャニーズ主演の大河に思うところがある視聴者もいるのではないでしょうか。どうしても軽くてうすっぺらく見える人もいて、そういう人は逐一気になるのかもしれません。その上、徳川家康という皆が知っている人を描くという点からも、批判はあるだろうなと想像できる。

 ただ、私は結構好きだったんですが『麒麟がくる』のように“昔ながらの大河”を打ち出しても、なかなかお客さんが来ない。大河ドラマに何を求めるかは人それぞれで、三谷幸喜さんの大河が嫌いな人も結構いて、そういう方にとっては“三谷さんらしさ”が苦手なのでしょうし……。今回、大河ドラマの脚本を初めて書く古沢良太さんの“らしさ”を知らない視聴者も多いのではないでしょうか」(吉田潮氏=以下同)

 吉田さんは「最初は“ジャニーズ大河か”と思ってたけど、私的には楽しくなってきました(笑)」と語る。ただ、「ドン引き」したシーンも確かにあったようで――。
 
「初回のままごとシーンが衝撃的で、どう捉えたらいいのかな、と思っていました。正直、いい年こいた松潤がままごとをしているのを見て“キツイ”と感じました。

 過去、大河ドラマの“ちょっと情けない家康”という描き方では『おんな城主 直虎』で、阿部サダヲさん(52)演じる家康がすずめを愛でるシーンがありました。結局すずめを手なずけてはいるんですが、牧歌的、戦争に向いてないタイプの人柄を表す、優しげな場面です」