旧ジャニーズ事務所(現『SMILE-UP.』)が立ち上げた新事務所STARTO ENTERTAINMENT――同社が、4月からいよいよ本格的にスタートする。
STARTO社は4月10日に東京ドーム、5月29、30日に京セラドーム大阪で所属アーティストが一堂に会するライブイベント『WE ARE! Let’s get the party STARTO!!』の開催を発表。12組(NEWSは大阪公演のみ出演)が出演するお披露目ライブである。
CDデビュー組で出演しないのは、堂本光一(45)が主演ミュージカル『Endless SHOCK』とスケジュールが被っているKinKiKidsと音楽活動を休止しているTOKIO。
3月末に中島健人(29)の脱退するSexy Zoneはスケジュール調整中で、同社取締役COOの井ノ原快彦(47)が所属する20th Centuryと活動休止中の嵐は「現時点では決まっていない」と複数のメディアに事務所は回答している。
新たに生まれ変わったSTARTO社としての、第一歩。それを大々的にアピールする門出のイベントだけに会社サイドが動き、実現したものと思われるが、芸能プロ関係者は、
「会社からだけではなく、タレントサイドからも強い要望が出て、開催が決定したといいます」
と話し、こう続ける。
「まず前提として、旧ジャニーズ事務所のかつての上層部は、エンタメ界での“独り勝ち”を狙っていたところがあり、所属グループと別事務所の男性グループとは交わらないようにしていました。さらにそこにテレビ局などの忖度が乗っかり、ジャニーズは“一強”となっていた。
その構図はあまりにもいびつで、日本のエンタメ界において健全なものではなかった。ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題にもつらなる旧ジャニーズの負の側面です。ただ、事務所内の先輩後輩による独自のコミュニティは“ファミリー感”として、旧ジャニーズの魅力の1つでしたよね」
嵐がジュニア(旧『ジャニーズJr.』)時代にV6のバックダンサーをしていた経緯からV6の20周年ライブに顔を出したり、近い時期に入所したタレント同士が、別グループであってもとても仲が良かったり――そんな交友関係を楽しむファンも多い。
「所属タレントたちはデビューを夢見て切磋琢磨し、同じ釜の飯を食った仲として結束していた。その強固だった結束力が、加害問題を経ての退所ラッシュや体制の変化により、急速に弱まりつつあるというんです」(前同)
ジャニー氏の加害問題が報じられてから、旧ジャニーズからは2023年10月に嵐・二宮和也(40)が退所したのを皮切りに、主力タレントが相次いで退所。3月31日には、KinKi Kidsの堂本剛(45)も事務所を去る。
また、二宮と剛が退所してもそれぞれグループ活動は継続するとしたことで、“事務所を離れてもグループ活動は継続できる”というスタイルが確立し、旧ジャニーズの常識も揺らいでいる。