今、静岡県三島市が、市内で出る粗大ごみをフリーマーケットアプリ『メルカリ』に出品し、好評を博している。昨年9月6日に始めたこの取り組みが実を結び、2月末までの約半年間で約400点を販売。これまでにおよそ3.5トンの粗大ごみを削減している。2月25日には展示即売会も市清掃センターで初開催。会場では、ギターや扇風機といった廃棄されるはずのごみが次々と買い取られていったという。

 メルカリでは現在、自治体と連携して粗大ごみ販売や自治体備品の販売など、循環型社会推進に向けた取り組みを実施。この取り組みを受け、メルカリで粗大ごみを販売するのは蒲郡市(愛知県)、加茂市・田上町(新潟県)、西宮市(兵庫県)など10の自治体だ。

 実際、メルカリアプリで『三島市メルカリshops』と検索すると、5段桐ダンス500円、ギター2000円、車椅子5000円など、さまざまなものが激安価格で出品されており、あっという間に売れている様子もうかがえる。

 出品する粗大ごみの基準は何か。人気の品はなんなのか。また、値付けはどのようにして行なわれているのか。取り組みを開始した経緯や出品・販売の実態について、三島市環境市民部廃棄物対策課の山添豊さんに詳しい話を聞いた。