■「現物を見て買いたい」展示即売会も大盛況
ネット上ではなく、現物を実際に見てから購入できる展示即売会では50点以上の“粗大ごみ”を出品し、ほぼすべてが売れたそうだが、すでに倉庫では“出品待ち”の商品も待機中だ。最近では、市民からの「売れないか」という持ち込みの相談もあるという。
「メルカリでの取り組みをするようになって、誰かが不要と判断したものでも、必要とする人がいるという気付きがありました。また、同じ子ども用品でも、滑り台のような遊具はすぐ売れるのに、ベビーカーは売れにくい傾向があるなど、私たちもまだまだ勉強中です。
でも、いちばん大事なのはリユースへの取り組みを継続してできること。その仕組みは考え続けていかないといけない。さらに今後は、こうした方法がもっと全国的に周知され、かつ大切に物を使うという習慣が身についたらいいなと思います」(前出の山添さん)
三島市の取り組みが好調であることを知った他の自治体からの問い合わせもあるという。中古品は自治体から買う――循環型社会に向け、リユースの新たなスタンダードになるか。