■「三笘薫は今季絶望」森保ジャパンは伊東選手を絶対に召集したい

 3月5日、AFC(アジアサッカー連盟)が平壌で試合が開催できるかの可否を現地で調査した視察団が中国・北京に戻った。今後は視察団の報告を受け、会場が最終決定される方針だが、3月7日、日本サッカー協会の宮本恒靖専務理事は、北朝鮮戦の会場について「まだAFCから連絡がない」としており、ぎりぎりまで不透明な状況となっている。 

※画像は伊東純也選手の公式インスタグラム『@1409junya』より

「北朝鮮サイドがしっかり対応してくれなかったので、2月に開催されたなでしこジャパンのパリオリンピック予選は、第三国のサウジアラビアでの開催となりましたからね。中継する予定のTBSもテレビクルーがいつ北朝鮮に入れるのか、本当に入れるのか、と混乱状態になっているといいますね。

 そんな大荒れ、イレギュラーな状況でもしっかりと戦えるのはベテラン選手なんです。伊東選手は前回のワールドカップも経験、欧州での実績も十分にあり、やはりかなり頼りになる存在です。

 そして今回は、先のアジアカップよりも遥かに重要なワールドカップ予選です。そんななかで、日本が世界に誇る左サイドのアタッカーである三笘薫選手(26)が腰のケガで今季の復帰は絶望的に。森保ジャパンは右の伊東選手、左の三笘選手という足が速く、ドリブル能力に長けたウイングを使った縦への攻撃が武器の1つです。

 左の三笘選手という武器が使えないなか、森保監督は、戦力的に絶対に伊東選手を招集したいはずです。三笘選手に加えて伊東選手も不在となり、縦への推進力が失われれば、日本代表の攻撃力低下は著しいですよ」(前出のスポーツ紙記者)

 スポーツ紙記者はさらに続ける。

「ワールドカップ予選なので当然ですが、森保監督には、次の北朝鮮戦は絶対に勝たなくてはならない理由があります。それは自身の進退がかかっているから。断トツの優勝候補だった先のアジアカップで、まさかの準々決勝敗退。森保監督の更迭論が噴出しました。その後、初めて迎える代表戦が今回の北朝鮮戦。ここでもし負けたら、更迭は現実味を帯びてきます。

 北朝鮮代表は日本代表より戦力は劣りますが、アウェーの地での戦いですし、平壌でやるのかどうかもまだ分からない不穏な状況。そんなどう考えても簡単ではない試合には、当然、ベストメンバーで臨みたいはずです。プライベートで問題を抱えていたとしても、日本代表に絶対に必要な戦力として、森保監督は伊東選手を呼びたいと思っているはずですよ」

 伊東選手の代理人の加藤弁護士は2月4日の『サンデー・ジャポン』(TBS系)や同月12日の『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)などテレビなどにも積極的に出演し、伊東選手の無実を訴えている。

「ここ最近、加藤弁護士のメディア露出がさらに活発になっているのも、3月14日に発表される代表招集、北朝鮮戦を意識してのことなのではないかとささやかれていますね」(前同)

 伊東選手の力が求められる状況となりそうな3月26日の対北朝鮮戦。森保監督と日本サッカー協会はどのような決断を下すのだろうか――。