2月13日、草なぎ剛(48)主演ドラマ『罠の戦争』(フジテレビ系)の第5話が放送された。

 本作は、草なぎ演じる議員秘書の鷲津亨が、歩道橋から何者かによって突き落とされた息子の復讐に燃え、“罠”を議員たちに仕掛けていく復讐劇。第5話では息子の“事件”を隠蔽しようとしている人物の正体を探るべく選挙に出馬するも、対立候補が現れて……という物語が描かれた。

「永田町の秘書にここまで焦点を当てて、エンターテイメントのドラマにしてくれたことに、秘書一同、本当に感謝していますね」

 そう話すのは、国会議員秘書歴20年以上の現役秘書である神澤志万氏。

「実はこれまでも、“これでドラマ化を考えてます”とテレビ制作の方から脚本を見てほしいという依頼が来ることもありましたが、読むと本当にお粗末な脚本が多くて……結局、すべて実現までは至りませんでした。それだけに今回の『罠の戦争』は、エンタメ性を維持して面白いストーリーに仕上げているのは本当にスゴいと思います。脚本家の方、スタッフの方々が本当に素晴らしい仕事をされているなと感じていますね。

 多くの議員もチェックしているようですが、なかでも永田町の秘書の視聴率はほぼ100%と言っていいくらいです。毎週みんな楽しみにしていますよ!」(神澤氏=以下同)

『罠の戦争』は毎週高視聴率をマーク。放送後には展開や視聴者の反応がネットニュースになり話題性は抜群だが、永田町で働く現役の議員秘書から見ても素晴らしい、というのは傑作ということだろう。

 永田町でここまでウケている理由について、神澤氏はこう話す。

「まず劇中で、現実の永田町とシンクロする、非常に生々しいことも描かれているんですよ。たとえば、第2話で完全に失脚した政策秘書です」

 田口浩正(55)が演じた虻川勝次は、鷲津の先輩秘書で、典型的なパワハラ気質の悪辣な人物として描かれていた。後輩の女性秘書を恫喝したり、それを何とも思っていなかったりと、とことん悪役として描写されてきたが、これに“モデルがいる疑惑”があるという。