■鷲津の自宅があまりに豪華すぎる
『罠の戦争』で鷲津が住んでいるのは、奥行きがある非常に広い豪華な高級マンション。事件前は夫婦と息子の3人暮らしだったうえ、第4話では急な来客を宿泊させられるくらい間取りにゆとりがあった。
「高給取りの議員秘書が高級なマンションに住んでいるのは自然な話では?」と思う人もいるだろうが、実際は「議員秘書はそこまで高給取りというわけではない」と神澤氏は語る。
「秘書の給料の“上限”は、25年以上議員秘書を務めた49歳以上の大ベテランが貰えるのですが、それでも年収1000万円です。鷲津はそれよりは下でしょうし、劇中で“秘書になったのは20年前”というのが描写されています。
妻も専業主婦ですので、“あの豪華なマンションは買えないな”と思って観ていますね。
まあ現実なら自民党にあたる政権与党の秘書ですから、ポケットマネーなど貰っているのかも、という感じもしていますが(笑)」
これから鷲津は秘書から政界に打って出るが、神澤氏は今後に期待しているという。
「同じ秘書として、ぜひ当選して欲しいと思っていましたね。ここはどうしても秘書の気持ちになっちゃって(笑)。出るからには勝ってほしいと思っちゃうんです」
地味な仕事である議員秘書が主役のドラマ『罠の戦争』には、やはり共感点も多いという神澤氏。鷲津の後輩、新人秘書の蛯沢眞人(演:杉野遥亮/27)は元植物学の研究者だが、
「彼が言ったセリフ、“俺たち秘書って永田町の雑草みたいなもんですよね。踏みつけられて邪魔になったら引っこ抜かれる”にはとても共感しましたね。あと、“秘書の秘は秘密の秘”というセリフも、そうだなあと。
そして、鷲津がいろいろな逆境を乗り越えていく姿にシンクロする部分もあるので、これからも鷲津には頑張って欲しいですし、『罠の戦争』をこれからも楽しく観たいと思っています」
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