■BBCドキュメンタリー記者が再来日&取材へ

 2023年をもって芸能界を引退し、SMILE-UP.社長に就任した東山紀之氏(57)とジュリー氏によって被害者への補償が進められ、STARTO社は4月と5月に所属タレントが多数出演するライブイベントを開催して本格始動するが、まだまだジャニー氏の加害問題への追及は続いていくことになるようだ。

SMILE-UP.社長に就任した東山紀之氏

「ドキュメンタリー『J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル』の制作に携わったBBCのモビーン・アザー記者が再び来日して取材を行ない、ドキュメンタリーの放送から1年経った現状を伝えるようなんです。内容によっては、旧ジャニーズ事務所やタレントにより冷ややかな目が向けられることも考えられそうです」(前出の芸能プロ関係者)

 NHKは3月13日、定例会長会見を行ない、稲葉延雄会長(73)は旧ジャニーズ事務所所属タレントの起用について「被害者の補償と再発防止が着実に実施されているかを確認できるまで当面行わないという従来の方針に変更は今のところございません」と起用しない方針に変更はないと説明。

 被害者への補償については「着実に進展しているのではないか」と一定の評価をしているとしつつも、「新会社については再発防止の取り組みやガバナンスなど会社の取り組みなど、まだ確認していきたい点がある」とコメントした。

「NHKは一定の評価しましたが、4月から旧ジャニーズタレントが出演していた番組は打ち切りになったり、多くの番組で降板していますからね。スポンサー企業もまだまだ加害問題を重く見ています。BBC記者の再来日の動きも含めて、ジュリー氏が早期に終わらせたいと願っても、簡単に終わる問題ではないということが、あらためて浮き彫りになったのではないでしょうか」(前同)

 何十年にも渡って行なわれてきたジャニー氏の加害問題は、一朝一夕に解決することではないのだろう。