■人に話しかける最初は「美容師や店員さんなど、サービス業の人」がおすすめ
スイッチの切り替えが大切だという人見知り対策。では、人見知り克服へのファーストステップとは何か。前出の鳥谷さんの著書には詳しくあるというが、まずは“体を整える”、そして“外に出て人とのコミュニケーションを実践する”方法が有効だという。
「太陽の光を浴び、腹式呼吸をして、よく声を出す。姿勢を良くする。歯並びを整える……。体調はもちろん、声や表情などに自信がないと、人と接するのは難しいものです。まずは一人でできるところから少しずつ改善していくと良いと思います」(鳥谷さん)
外で人に話しかけるといっても、最初は「美容師や店員さんなど、サービス業の人」がおすすめだという。若林も、克服法として「毎日のようにガールズバーに通った」ことを明らかにしていた。
「向こうは仕事なのでこちらを無視することはない。そのため、人見知りの人でも他人へと“話しかけることができた”という成功体験が得られやすいんです。日常生活の中での挨拶からやってみるといいでしょう。
次のステップは、“断られるかもしれない”シーンです。たとえば、電車の中で座席を譲る。職場の人にお願いをしてみる。ここで大事なのは、言ったら嫌われるかも、断られるかもという気持ちをなくすことです。”聞いてもらえたらラッキー”ぐらいのテンションで他人へと話しかければOKです」(前同)
また鳥谷さんは、話を広げる練習として、”シタシキナカ”という標語を挙げる。
「シ=趣味、タ=旅、シ=仕事(学校・勉強)、キ=気候、ナ=仲間、カ=家族、です。これらをテーマにすると、何を話したら良いかが見えてきます。
いわゆる“陽キャ”の人は派手で目立つので、どうしても人見知りの人はコンプレックスを抱いてしまいがちですが、全然そんな必要はありません。聞き役とか、調整役とか、存在感を発揮できるポイントはいくらでもあります。ただ、自分の主張すべきことは主張できて、断るべきことは断ることができれば理想ですよね」(同)