■『ドクターX』シリーズ終了でも米倉涼子は“安泰”か

 前出の制作会社関係者が続ける。

「先の人事でも変わらず取締役ですから、引き続き出世ルートを邁進中といったところでしょう。内山氏の代表作といえば何と言っても『ドクターX』です。

 主演の米倉涼子さん(48)演じる大門未知子の“私、失敗しないので”のセリフは流行語になり、シリーズの世帯視聴率は20%超えは当たり前で30%に迫る数字を記録したこともありました」

 ドラマは2012年10月クールにスタートし、2021年10月クールに第7シーズンを放送。今年冬公開予定の映画でフィナーレを迎え、公開前に映画へとつながるスペシャルドラマが放送されるとも報じられている。

※画像は『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』の公式X(ツイッター)『@DoctorX_tvasahi』より

 しかし、主演の米倉には体調面での不安もあった。

 米倉は2019年に頭痛やめまいを引き起こす「低髄液圧症候群」を発症。2022年には「急性腰痛症及び仙腸関節障害による運動機能障害」になり、アメリカ・ニューヨークで上演予定だった主演ミュージカル『シカゴ』を降板している。

「米倉さんの体調面を考慮し、映画のスケジュールが大幅に変更になったという報道もありました。ただ、米倉さんは4月4日に『第2回横浜国際映画祭』にアンバサダーとして出席。“だいぶ元気になった”と笑顔で話していましたから、映画『ドクターX』も公開に向けて順調に動いているのではないでしょうか。

 内山氏は米倉さんのことを“ヨネ”と呼び、プライベートで一緒に旅行に行くほどの仲。そんな内山さんは、テレ朝内でバリバリの出世コースに乗っていると。『ドクターX』がフィナーレを迎えたとしても、2人の深い関係性を考えると、これからも同局では米倉さん主演の作品が制作されていくでしょう。体調面から、もしかしたら撮影が長期間かかる連ドラは難しいのかもしれませんが、米倉さんの今後は安泰だと思われますね」(前同)

 フジテレビでは大多亮専務取締役(65)の関西テレビ社長就任が内定したという。6月の取締役会で正式決定する。

 大多氏は1981年にフジテレビに入社。プロデューサーとして『東京ラブストーリー』、『101回目のプロポーズ』、『愛という名のもとに』、『ひとつ屋根の下』などの大ヒットドラマを世に送り出した。

 広告代理店関係者が話す。

「大多氏は2022年6月の役員人事で専務取締役に、そして今度は関西テレビ社長就任となります。伝説の名プロデューサーとして名を馳せた大多氏の今回の人事に対してはいろいろな評価があるといいますが、大多氏は近年、フジテレビの幹部としてさまざまなキャスティングに関与してきたと言われています。そんな大多氏がフジテレビから離れるのは、やはり大きいといいますね。

 つまり、“後ろ盾”を失う人も出てくると言われていますね……」