公式X(旧ツイッター)のフォロワー数は320万超え。フジテレビ系・朝の情報番組『めざましテレビ』内で火曜と金曜に放送されるアニメも大人気なのが『ちいかわ』だ。

「かわいい見た目のキャラクターたちのゆるい日常の合間に、過酷な世界観がのぞく個性的なストーリーも話題で、ネット上では物語の“考察”でも大いに盛り上がっています」(エンタメ誌記者)

 その勢いは衰えることなく、サンリオ、ファミリーマート、くら寿司、阪急電鉄、読売ジャイアンツに、Jリーグなどコラボ先は数知れず。2023年11月には東京・池袋に常設店『ちいかわレストラン』もオープンした。

「市場規模はすでに100億円を超えているともっぱら。23年には中国でも一大ブームとなり、グッズが爆売れしているそうで、もはや一大産業へと成長しています」(前同)

※画像は『ちいかわマーケット』の公式X『@chiikawa_market』より

 こうした中、早くも“ポストちいかわ”争いが激化しているという。若者文化や流行の最先端に詳しいトレンドアナリストの太田まき子氏が解説する。

「『ちいかわ』はイラストレーターの『ナガノ』さんがSNSで始めたマンガ発のキャラクター。同様に、クリエイターの『可哀想に!』さんがSNSで発信したものが人気となったのが、これまたもはや名が知れた『おぱんちゅうさぎ』です。こちらはウルウルした瞳が印象的なピンクのうさぎが主人公。健気に生きている姿が応援したくなります。グッズなどを見たことをある人も多いのではないでしょうか」(太田氏)

 この『おぱんちゅうさぎ』も、ファストファッションのGUや、コメダ珈琲店、JR東海など、さまざまな企業とのコラボ商品が誕生。『ちいかわ』に負けず劣らずの人気を若者から得ているのである。

「同じく『可哀想に!』さんが手がけている『んぽちゃむ』も人気上昇中です。ヨーグルトの妖精という設定で、『おぱんちゅうさぎ』よりもシュールな世界観がウリです」(前同)

※画像は『んぽちゃむ』の公式X『@npochamu_』より