1月に放送スタートした冬ドラマも後半戦に入り、期待の大きかった作品が視聴率で苦戦する一方、開始前はそれほど話題に上がっていなかった作品が、回を追うごとに評価が上り、SNSでバズっている。そんな、“実はアリ”だったドラマの人気の秘密とは?
まず、バカリズム(47)が脚本が手掛ける、安藤サクラ(37)主演の日曜ドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)は、世帯平均視聴率こそ6%台と、同枠ドラマとしては目立つ成績ではないが、見逃し配信「TVer」のランキングでは、今期ドラマの中でダントツの首位という好成績だ。
突然、車に轢かれて亡くなった主人公の麻美が、徳を積んで人間に生まれ変わるため、平凡な人生をやり直すというタイムリープものなので、同じような人生を繰り返すことに飽きると思われた。しかし、伏線や小ネタが細部まで作り込まれているので、逆にハマってしまうのだ。
これが視聴者の考察も過熱させ、ツイッター上で話題に。また、バカリズム脚本ならではの、登場人物たちの脱力系の会話シーンもクセになるし、それを演じる俳優陣は、安藤をはじめ、夏帆(31)、木南晴夏(37)ら演技派揃い。人生を重ねるごとに展開が切なくなってきて、ますます目が離せない。
同枠は、昨年7月期の『新・信長公記』の全話平均視聴率が4.4%。10月期の『霊媒探偵・城塚翡翠』『invert 城塚翡翠 倒叙集』が5.2%と低調で、見逃し配信も苦戦。永瀬廉(24)、清原果耶(21)という、若手人気俳優の起用が失敗していたため、本作の成功は今後の方向性を変えるかもしれない。