■『リバーサルオーケストラ』は脇役陣がカギ

 また、ポンコツ交響楽団が舞台の水曜ドラマ『リバーサルオーケストラ』(日本テレビ系)は、門脇麦(30)が主役の元天才バイオリニスト、田中圭(38)が変人マエストロとして出演。多くの連ドラに出演している、見飽きた2人の顔合わせのため、放送前は新鮮味に欠けるなどと期待度は低めだった。

 しかし、田中の父親で市長役の生瀬勝久(62)をはじめ、児玉交響楽団のメンバーに濱田マリ(54)や平田満(69)らベテランから、同枠で放送された『真犯人フラグ』で配達員役だった坂東龍汰(25)などの若手まで、脇に個性的で実力のある俳優陣を揃えたことが功を奏したようだ。

 メインの2人を軸にしつつ、脇役たちのエピソードをしっかり描いていくため、彼らが一流オケへと成長していく姿に、視聴者が感情移入しやすい。さらに、劇中に披露される演奏シーンのクオリティが高く、感動的なクライマックスシーンとして、ドラマを盛り上げている。

 主人公が過去のトラウマを乗り越え、ライバルの人気バイオリニストとの直接対決を迎えるなど、終盤もすばらしい演奏対決が楽しめそうだ。平均世帯視聴率は6%台と、同枠としては物足りない数字だが、スカッとしたラストに向けて、前期放送の『ファーストペンギン』のような逆転劇で上昇を狙いたい。