■“こってりラーメン”の第2位は『一風堂』

 第2位は、『一風堂』。一蘭と並ぶ、とんこつラーメンの2大巨頭である。

「創業者の河原成美氏は、福岡県博多市で小さなダイニングバーを営んでいましたが、一念発起で、85年に一風堂を創業。94年、神奈川県の『ラーメン博物館』に出店したのをきっかけに全国で人気になり、その後、世界進出を果たしました」(前出のはんつ氏)

 一風堂が、ラーメン博物館に出店した際に誕生したのが、極赤丸新味(950円〜)だという。今も提供されている看板商品なので、ぜひ味わってほしい。

「正統派の九州とんこつスープに、しょうゆダレ、ニンニクが利いた香味油、からみそを合わせた、濃厚な一品。ほろりと崩れるほど柔らかい、厚切りチャーシューも魅力です」(前出の山本氏)

 そして、世界的名店を抑え、こってり系ラーメンの堂々の第1位に輝いたのは『天下一品』。オススメは、看板商品のこってりラーメン(920円〜)だ。

「創業者の木村勉氏が、3年9か月もの試行錯誤の末に完成したという、鳥だしと野菜をトロトロになるまで煮詰めた濃厚スープは、唯一無二の味。ストレートの細麺とよく絡んで、すすれば、まさに口福です」(前出のはんつ氏)

 また、ラーメン単品ではなく、サイドメニューも合わせて注文してほしい。

「チャーハンや餃子もよいですが、私のオススメは、こってり唐揚げ(550円)です。ポタージュのような濃厚スープを絡めて食べるもよし。また、白ごはんと合わせて丼メシにするのもよし。ボリューム満点ですよ」(前出の山本氏)

 最後に、フランチャイズ方式で全国に展開する通称“ラーショ”『ラーメンショップ』も、紹介しよう。はんつ氏のイチ押しは、埼玉県幸手市の『ラーメンショップ金田亭』。

「20種類以上の食材を煮込んだ特製スープのラーメンが売り。また、群馬県産の麦豚チャーシューや岩手産のやわらかネギなど、豪華なトッピングがあり、高級店にも負けない、本格派が味わえます」(はんつ氏)

 一方、山本氏は、千葉県に数店舗を展開する『ラーメンかいざん』を教えてくれた。

「ニューラーメンショップの名を掲げて創業し、今は、地域を代表する人気店に。ゴマ油をきかせた特製のネギと、とんこつしょうゆスープを合わせたパンチのある味で、多くの男性客を魅了しています」

 ぜひ好みの一杯を探していただきたい。