■『M-1』に間に合わなければいよいよ長期化か

キングオブコント』や『R-1グランプリ』など、お笑いショーレースは数あれど、最大かつ圧倒的な影響力を持っているのが『M-1』だ。

 2021年の『M-1』の広告に「人生、変えてくれ。」のコピーがあったように、『M-1』優勝者には人生が一変する大ブレイクが約束されていると言っても過言ではない。

※画像は『M-1グランプリ』の公式X『@M1GRANDPRIX』より

「近年でも21年優勝の錦鯉、22年優勝のウエストランドはチャンピオンになった後、多数のテレビ番組に呼ばれるようになり、現在でも人気番組に引っ張りだこ。23年優勝の令和ロマンは、彼らがテレビ出演を好んでいないというところもあってテレビ露出は少なめですが、劇場やイベント、ネット媒体では大活躍していますよね。

 そんな圧倒的な影響力を誇る『M-1』が芸能界のトップブランドであり続けていること、権威を持ち続けていることは、看板に“松本人志”があることがやはり大きいと言われています。芸人たちからは“笑いの神”とも称されることもある松本さんに笑ってもらえる、評価されることで“一流のお墨付き”が得られるということですね。だからこそ、今年の出場予定の芸人たちも“松本さんが戻ってこられるのか”を非常に気にしているといいます。

 松本さんの中にも芸人のためにという思いはあると思われますが、周囲も、“『M-1』に間に合うか”と、『M-1』のタイミングにひとつ復帰のポイントを置いていると言われていますね。つまり、12月までには裁判の決着をつけられるか、ということですよね。ただ、松本さんサイドも文春サイドも現状、引く様子はいっさいない。

『M-1』に間に合わないとなると、もう今年の復帰はないでしょう。『M-1』に間に合わないのであれば、もうとことんやる、となって、いよいよ裁判は長期化するのではと見られていますね。そうなると活動休止は1年を超える。テレビからそれだけ長い時間消えるのはとてつもなく大きい影響がありますよね」(前出の民放キー局関係者)

 そんな松本の近況について、代理人弁護士は6月5日の弁論準備手続き後の取材時に「(松本は)髪形は金髪で、これまでと変わらず元気です」と話している。

「活動休止後も松本さんは変わっておらず、裁判開始後も後輩芸人と飲むことがあるそうです。そして、裁判に関しては徹底的にやる構えを見せているとも聞こえてきます。これからも両者バチバチの全面対決が必至の裁判ですが、果たして今冬までに決着はつくのか……」(前同)

 多くの国民が注目している松本VS文春の裁判。果たして今後の展開は――。