■赤楚は吉沢に次ぐ“売れっ子2号ライダー”

 ところで、佐藤健や菅田将暉は主人公だったが、近年“仮面ライダー俳優”は、2号ライダー以降の方がブレイクする傾向にある。

 代表例としては、2011~12年放送の『仮面ライダーフォーゼ』が挙げられる。同作の主演は福士蒼汰(29)だったが、物語中盤から登場した“朔田流星/仮面ライダーメテオ”を演じていたのは、2020年にNHK大河ドラマ青天を衝け』で主演に抜擢された吉沢亮(29)だった。

 これについては、2号ライダー以降のキャラクターは“主人公”とは違ったテイストの演技が求められるため、結果として視聴者や関係者の印象に残りやすいところもある。そんな彼らの演技がSNSで広く拡散されることも多い。

 吉沢が演じたキャラにしても、「昏睡状態の親友を救うべく、表向きは“気弱な好青年”を装って主人公たちの仲間のフリをする」という主役にはやらせ辛いポジショニングだった。

 そのほかにもクセのある主人公以外の仮面ライダーは多く、

「自分を“賢い大人”だと思い込んで結局すべてを失ってしまう“子ども”」

「自分の才能を信じて疑わず、結果として大惨事を招く男。しかも本当に神の才能の持ち主だからタチが悪い」

 などなど、毎年、多種多様な仮面ライダーが登場しているのだ。

 くわえて、赤楚の場合“ギャップ萌え”もブレイクの要因だったと考えられる。

 それというのも、赤楚はいまでこそ『チェリまほ』や『舞いあがれ!』などで演じる役柄は温厚な好青年が多いが、『ビルド』は違っていた。