■オリジナルファンは不満そうだが……

「大きく変わっているのは泉(木村、原作のイ・スイム)のキャラです。オリジナルではもっと素朴で、日本版ではひとクセあるキャラに変わっています。もし、泉が素朴なままだと、韓ドラ特有のドロドロぶりが際立ってしまい、日本の視聴者にはちょっとキツくなってしまう。セレブ妻同士のやり合いが楽しめるよう泉を紗英(松下)に対抗できるキャラにし、ちょっとソフトにしたんだと思います」(ドラマライター/ヤマカワ)

 その他にも、日本版にはアレンジがいろいろあるようだ。

「セットや衣装、料理にしても、本家のセレブ感は薄まっていて、昼ドラ感が強くなっていますが、それもあって、韓ドラ慣れしてない視聴者にも見やすくなっています。アレンジに不満なオリジナルファンもいるようですが、TVerの数字を見る限り、これらの路線は成功していると言えるでしょう」(前同)

 子ども役では、山田未久役の田牧そらのしたたかぶりが、視聴者の間で話題になっているが、彼女に続き、浅見家に波紋を呼びそうな次女・真珠役の白山乃愛が参戦してきた。白山は23年4月期『Dr.チョコレート』(日本テレビ系)で、10歳の天才外科医を演じ、大人顔負けの演技を披露していたので、本作でも期待が大きい。

 次回は、妻の自死を機に崩壊した超エリート一家、冴島家の悲劇を小説にしようとする泉をめぐり、スカイキャッスルでの対立が激化。小説化に反対する紗英に対し、泉は紗英の“秘密の過去”をネタに宣戦布告する。大人から子どもまで、さまざまな手だれの役者がぶつかり合う、ドロドロ劇が加熱しそうで、ますます支持は広がりそうだ。