今年10月を目途に接種開始予定といわれ、今、世間を騒がせている次世代型mRNAワクチンの「レプリコンワクチン」。

 それに対し、日本看護倫理学会が異例とも言える‟緊急声明”を出した。

 「日本看護倫理学会ということは、いわば医療関係者の“身内”。その団体が、このワクチンの接種に対して安全性および倫理性に関する懸念を表明したんですから、国民からしたら不安しかないですよ」(全国紙科学部記者)

 そもそも、このレプリコンワクチンは、これまでのワクチンと、どう違うのか。

「従来のコロナワクチンは、コロナウイルスのタンパク質を作るもとになる遺伝情報の一部(mRNA)を体内に入れることでウイルスの免疫を作るというものでした。レプリコンワクチンは、そのmRNAが体内で自己増殖するタイプに改変したものなんです」(前同)

 ウイルスを構成するスパイクタンパク質が自己増殖するから少量の投与で効果が長続きするというメリットがあるとされるのだが、なぜ、そのワクチンに「安全性および倫理性に関する懸念」があるというのか。

「実は、このワクチン、開発国であるアメリカや大規模治験を行なったベトナムでは認可が下りていないものなんですよ。つまり、安全性を確認できるまでデータが収集されていないということです。
それなのに、なぜ日本で認可されたのか。しかも、認可されているのは世界でも日本だけなんです」(同)