■『古畑任三郎』再放送「SMAP黒塗り」の背景

 ジャニー氏の加害問題を受け、S氏は旧ジャニーズ事務所副社長を引責辞任。

「引き継ぎ期間を経て、S氏はすべての業務から離れ、隠居状態にあると言われています。ところが、ジェイ・ドリームの代表取締役からは退いていないんです。それは、ジェイ・ドリームを解散・清算するとなったら、会社の資産、株式などを株主らに分配する必要が出てくるから、それがあまりにも困難だから、とも言われています。

 つまり、I氏や元SMAPメンバーにも大金が支払われることになるということです。I氏やメンバーも同社の株式を保有していると言われていますからね。ただ会社の解散・清算には当然、じっくりとした話し合いが必要で、そうした大変な事態を避けるため、解散・清算することなく、幽霊会社として存続させているのではないか言われていますね。そして今もその体制は旧ジャニーズ時代から変わっていないと。いまだに社名すらも変えられていませんし、それだけアンタッチャブルな存在だということがうかがえますよね。

 つい最近、『古畑任三郎』(フジテレビ系)が再放送された際、田村正和さん(享年77)演じる古畑任三郎の背後に歴代の犯人役を演じた俳優らの写真が並びましたが、SMAPだけが“黒塗り”になっていて物議をかもしました。あれもジェイ・ドリームが絡むところなので、ああいったフジテレビサイドの対応になったのではと言われていますね」(前出の芸能プロ関係者)

※動画はフジテレビの公式X『@fujitv』より

 放送30周年を記念して5月24日から『古畑任三郎』シリーズが再放送されてファンを喜ばせたが、6月18日に放送された第3シーズンの第11話『最後の事件・後編』の冒頭、歴代の犯人の写真が並ぶなか、右上の一列に並んだ5枚のパネル――SMAP5人の写真が黒塗りで隠されていたのだ。

 あまりにも不自然な演出だったこともあり、《黒塗りSMAP》はX(旧ツイッター)のトレンド入り。《この辺りは権利関係とかも複雑に絡むから忖度とか圧力とか簡単には言えないけど、純粋にあれほど秀逸な作品が葬られてしまうのは本当に勿体ない》などの批判が殺到してしまった。