■『M-1』審査員が有力視される“救世主芸人”
内村は現在も不定期特番『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』(NHK総合)でコントに取り組んでおり、“現役感”もある。また、松本とは1988年の『夢で逢えたら』(フジテレビ系)で共演していた。「審査委員長・内村光良」は多くの芸人が納得する人選だろう。
「9月28日には、テレビ朝日開局65周年記念特番『内村プロデュース復活SP』が放送され、大いに盛り上がりましたよね。ただ、やはり各局で看板番組を持つ内村さんの出演は簡単なことではない。
叶わない場合は、過去に『KOC』で審査員をしていたバナナマン・設楽統さん(51)や、結成16年以上の漫才師による賞レース『THE SECOND』(フジテレビ系)に今年、“ハイパーゼネラルマネージャー”の肩書で出演したくりぃむしちゅー・有田哲平さん(53)などに白羽の矢が立つのではないかともささやかれていますね。前回の『THE SECOND』に“アンバサダー”として出演した松本さんと同じポジションでの出演でしたからね。
ただ、お笑い賞レースが近づいてくると、あらためて松本さんの存在感が話題になりますよね……」(前出の芸能プロ関係者)
『KOC』や『M-1グランプリ』(ABCテレビ・テレビ朝日系)の決勝を前に、松本がいつ復帰できるのかを憂う声は少なくない。Xには、
《M-1もKOCも審査員の松本人志枠どうするんだろう》
《M-1もKOCも、優勝を目指すのはそうですが「松本人志さんに採点して貰いたい」っていうのが目標の芸人が大勢いるのは事実ですからね》
といった意見が寄せられている。
「女性誌の報道の通り、文春と和解に向けて着々と話し合いを進めているのかもしれませんし、当初数年かかると予想されたよりも早期の決着になる可能性はあるのでしょう。8月14日に予定され延期となった第2回弁論準備手続きの次の日程が出ないところからも、両者が争っているのではなく、決着に向けて水面下で調整が進められているのではないか、と想像できますよね。
ただ、そろそろ決着がつかないと松本さんの不在が最も大きな影響を及ぼすであろう『M-1』に間に合わなくなってしまうでしょう。『M-1』の決勝戦は毎年12月中旬ですが、番組スポンサーとの調整もありますから、さすがに10月中には裁判に決着をつけて、『M-1』に出るのかどうか決める、という流れにならないと厳しいはずです。
もう9月末ですから、時間的な余裕はないと考えられます。もし松本さんが『M-1』に出られないとなったら、『KOC』以上にその影響は大きいですからね……」(前同)
お笑い賞レースは数多あれど、最大かつ圧倒的な影響力を持っているのが『M-1』だ。世帯視聴率は関東地区で17%超、関西では30%に迫るようなとんでもない数字を取る大人気の『M-1』に、これほどの権威と影響力があるのは松本が審査員であること、“松本人志”という看板があるからなのは間違いないだろう。
「島田紳助さん(68)が芸能界を引退して以降の『M-1』は松本さんの“格”で成り立ってきたわけです。多くの漫才師は松本さんに認めてもらいたいがために『M-1』に出ていると言っても過言ではありません。
ただ、その松本さんが今年の『M-1』間に合わない場合……他の誰かを審査員に立てる必要がある。“不在”のまま、大幅にスケールダウンしたまま進めるわけにはいかないでしょう。
ただ“代役”と言ってもやはり、『KOC』と同じように松本さんに匹敵するような格があり、漫才に精通した芸人でないといけない。そういった条件を考慮すると“あの人しかいないのではないか”と誰もが口をそろえる芸人が浮上してくるんです。それが、爆笑問題の太田光さん(59)です」(同)