■相次ぐ“不祥事タレント”の復活の背景

 不祥事タレント――元雨上がり決死隊宮迫博之(54)は2019年6月に勃発した“闇営業問題”がきっかけで地上波テレビから姿を消し、長年所属した吉本興業からも退所。その後はYouTuberとして活動していたが、10月7日スタートの新番組『Beauty Man~宮迫博之イケおじ宣言~』(テレビ埼玉/深夜1時30分~)で、5年ぶりの地上波テレビ復帰を果たした。

 同じお笑い芸人では、20年6月に“多目的トイレ不倫”が発覚したアンジャッシュ渡部建(52)が、ここにきて当時の騒動を自虐ネタにして『チャンスの時間』(ABEMA)など、配信番組で再ブレイク。地上波テレビ復帰は22年2月に『白黒アンジャッシュ』(千葉テレビ)で果たしているが、23年末には『全力!脱力タイムズ年末SP』(フジテレビ系)で、全国放送復帰も叶えている。

「地上波テレビに関しては、宮迫さんと渡部さんはまだ“完全復帰”という感じではありません。宮迫さんは地方局の深夜枠ですし、放送枠を宮迫さんサイドや支援者が買い取ったという説もありますよね。

 渡部さんも、『脱力タイムズ』は全国放送ではありますが、同番組内では終始“昔芸人をやっていた名無しのスタッフ”としての扱いで、ずっと覆面姿でした。それでも大きな前進ですよね」(前出の女性誌編集者)

 俳優では、20年1月に東出昌大(36)との不倫が報じられた唐田えりか(27)は、先日、ゆりやんレトリィバァ(33)主演のNetflixドラマ『極悪女王』(9月19日配信)に準主役で出演した際の演技が高く評価され、本格的に再起の道を歩み出している。今後、テレビドラマに復帰する可能性も十分にありそうだ。

 同じく俳優の伊藤健太郎(27)は20年10月にひき逃げ事故を起こして逮捕(のちに不起訴)という大事があり、一時期はテレビから姿を消していたが、今年9月から吉高由里子(36)主演のNHK大河ドラマ光る君へ』に出演するなど、地上波ドラマに復帰している。

 ワイドショーデスクはこう言う。

「不祥事タレントの復帰がここにきて続く理由は3つ考えられます。1つは、一定の禊期間を経た不祥事タレントには、 “どうやって復帰するんだろう”と、視聴者にも見たいという願望があること。また単純にテレビで見られていないわけで、久しぶりに見てみたい、と思いますよね。

 2つ目は、今、地上波テレビの視聴者は高齢化が進んでいて、今回のユンソナさんのように、少し前に活躍していた人の再登場を受け入れる視聴者が、以前より増えていること。

 そして3つ目は、昨年10月にジャニーズ事務所が消滅して、芸能界、テレビ界が変わったことではないでしょうか。ジャニーズどうこうは関係なしに、そもそもの“忖度”という文化がNG視されるようになり、番組制作サイドが出したい人、数字を取れそうな人をプロダクションがどこかなどは気にせず起用できるようになり、過去にやらかしたタレントの復帰のハードルが下がったと。

 そして、いざ出てもらうと結局、過去売れていた人は実力があり、面白いですから、しっかりと結果を出すと。それで、また呼ぼうとなって、そのまま復帰していく――ということではないでしょうか。実力という面で言うと、今回のユンソナもトーク力は健在だったし、渡部さんはかつてのトーク技術に加えて自虐ネタも備えてパワーアップしている感じです。

 もちろん宮迫さんや渡部さんのように、地上波テレビへの完全復帰がまだ難しいケースもありますが」

 2016年にゲスの極み乙女。川谷絵音(35)との不倫騒動で転落したベッキー(40)も一時期は姿を消していたが、いまや普通にバラエティ番組やドラマで活躍している。不祥事タレントの復活劇は今、実は鉄板コンテンツなのかも――。