■“密接関係”のカンテレドラマにもあった「ジャニーズ忖度」
『罠の戦争』は、同制作陣による2015年の『銭の戦争』、2017年の『嘘の戦争』に続く「戦争シリーズ」の第3作目。草なぎにとってSMAP解散以来6年ぶりの民放ドラマ主演作ということで、制作決定時から大きな話題を呼んでいた。
「首都圏のキー局ではなく、フジテレビ系列局のカンテレ制作ですが、数字も評価もフジ制作の『女神の教室』より高いですよね。『SMAP×SMAP(スマスマ)』もカンテレ制作だったこともあり、草なぎさんとカンテレの関係は良好ですからね。
ただ、『罠の戦争』放送決定に至るプロセスでは、相当な紆余曲折があったそうです。それが何かと言うと、草なぎさんのかつての所属事務所であるジャニーズ事務所への“配慮”ですよね」(前出の制作会社関係者)
■ジャニーズからの「圧力」はないが「忖度」は消えない
2019年7月、公正取引委員会が新しい地図の草なぎ、稲垣吾郎(49)、香取慎吾(46)の3人を出演させないようにテレビ局に圧力をかけている、という疑いから“注意”を行なって以降、ジャニーズ事務所がそうした“圧力”はなくなったとされる。
「当然ながら、ジャニーズ事務所が“草なぎにドラマの主演をさせるな”なんて圧力をかけるようなことは絶対にありえません。ただ、テレビ局サイドの忖度は今でも変わらずにある。しかもそれは、民放キー局に限った話ではなく、カンテレのような準キー局にも及んでいます。
カンテレにもジャニーズタレントが出演する番組はたくさんありますし、ジャニーズなしでは番組は成り立たないほどです。そういった事情から、ジャニーズサイドが要求したわけではないですが、今後、カンテレが制作するドラマの2つの枠をジャニーズに“渡した”という話なんです」(前同)