■帰国したたむけんは松本のことを聞かれ――

 延期になったが、8月14日に予定されていた2回目となる弁論準備手続きを前に、松本側の担当弁護士が告発者であるA子さんの出廷を探偵を使って“妨害”をしていたと7月10日配信の『文春オンライン』と同11日発売の『週刊文春』が報じたが、松本の代理人である田代政弘弁護士は即座に猛反論するという展開となった。

 誌面には、A子さんを尾行する男性の写真が掲載されていたが、田代弁護士は「いずれも『文春』がピンポイントで現場にいた」と指摘し、「女性も協力し、松本側につきまとわれているという証拠を作りたかったのではと推測される」と見解を示した。田代弁護士が所属する「八重洲総合法律事務所」の公式サイトでは、同事務所に届いた具体性のある匿名の投書について《『週刊文春』が関与していたのではないかとの疑念が払拭できません》とも指摘した。

 これを受けて7月11日、文春も《田代氏の説明には、事実誤認や曲解が含まれています。そうした点について、次号の週刊文春にて明らかにします。記事の内容には十分に自信を持っています》とコメントを出すこととなった。

「松本さんサイドが探偵を雇い、文春側は“おとり取材”のようなことをしていたとそれぞれが主張するという法廷外でのバトルが展開されたわけですよね。

 そんななか、たむらさんの、松本さんと文春の裁判とは別の飲み会に関する発言は、文春サイドの怒りを買う可能性もあった。裁判なので当然ですが、松本さんサイドは文春サイドからのツッコミどころを作らないようにかなり慎重にことを進めていたにもかかわらず、です」(前出のワイドショー関係者)

 たむらは23年5月、「アメリカに住みたい」という夢を実現するためにロサンゼルスに拠点を移した。しかし、経営する焼き肉店が閉店危機に直面しており、店を立て直すために10月半ばに日本に帰国している。

 帰国後、大阪市内で報道陣の取材に応じたたむらは松本について「みなさんが早く(復帰を)と思っているんじゃないですか。正味、本当にいわれのないことなので。僕らのことはどうでもいいですが、あの人のことは100(%)ない」と、“松本”の名前は出さなかったものの、あらためて一連の疑惑を否定。さらに「これで人の人生が変わる、仕事がなくなるって、やっぱり日本をどうにかしたほうがいいと思う。おかしい。警察沙汰になっているとかならアレですが、そんなこともない。どうかしてる。長すぎる」と疑問を呈していた。

「そのしばらく後の11月18日に松本さんは、《参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます》と被害女性にお詫びをする声明を出して、裁判は決着したんですよね。

 松本さんは、今後の復帰にあたってもかなり慎重に動いていると聞こえてきています。今、SNS上は、松本さんと文春の裁判の決着の仕方に納得がいかない人、あらためて過去の行ないを問題視する人、もとからのアンチ松本の人々で大荒れですからね。

 復帰は来年になるとも言われていますが、文春が報じた松本さんの女性問題を“本当にいわれのないこと”と言ってしまうたむらさんの発言は、決して援護射撃にはならないでしょうね。紗理奈さんの件もそうですが、たむらさんの発言は周囲を巻き込んで、物議を醸しますよね……」(前同)

 今は経営する焼肉店の立て直しに奔走しているというたむら。今回の帰国は、再建が果たされるまでの「無期限」の帰国とのことだ。