■インスタントや煮詰まったコーヒーは敬遠すべし
カフェインの摂りすぎは副腎と脳を疲弊させる。アドレナリンやドーパミンといった“やる気”の源は副腎と脳から分泌されるのでモチベーションや集中力の低下、倦怠感や不安感が増したりもするという。カフェインはコーヒーだけでなく、エナジードリンクにも多く含まれているため、注意が必要だ。
「それからやっぱりコーヒーは淹れたてのブラックが一番お薦めできます。というのも、淹れたてだと老化促進物質・AGEが少ないんですよ。コーヒーメーカーなどで作り置きして煮詰まったようなコーヒーや、インスタントコーヒーもAGEが多いと言われているんです。今はコンビニでも淹れたてのコーヒーが買える時代ですから、そこは気にしたほうがいいかもしれません」(前出の管理栄養士・上坂氏)
様々な健康への影響があるコーヒー。単なる飲み物ではない奥行きを感じられる。
「コーヒーの世界って想像以上に深いんですよ。ただ、最終的には嗜好飲料になりますからね。上手に飲んで毎日の生活を豊かにできたら素敵じゃないかなと思います」
このほかにも脳卒中や一部のがんの予防、糖尿病の血糖値改善、肥満防止などもコーヒーの健康効果として指摘されている。
これを機にコーヒー生活を見直してみてはいかがだろうか?
上坂マチコ(うえさか・まちこ)
北海道出身。管理栄養士、料理家。お食事のカウンセリングサロン「colan」代表。光塩学園女子短期大学等、多くの教育機関にて、非常勤講師を務める。