■「メンバーがこの先1人でも退所するという話が出たときに……」の深い背景
2022年11月4日、平野、岸、神宮寺の3人が今年5月22日をもってキンプリから脱退することを発表。平野と神宮寺は同日にジャニーズ事務所を退所し、主演映画のPRを残す岸は今秋退所する。
平野と岸はファンクラブ会員向けの動画で、ジャニー喜多川氏(享年87)と誓った海外進出を強く意識していたものの、年齢を重ねて難しくなったことで退所を決意したと説明。
神宮寺も「海外進出することが僕自身とジャニーさんと、そしてファンのみなさまの大切な夢の1つでした。その夢を追い続けるために活動してきましたが、活動方針の考えが変わっていきました」と心境を吐露。
さらに「自分勝手な考えではあるのですが、メンバーがこの先1人でも退所するという話が出たときに、自分も退所させていただくということを、本当に勝手ながら自分の中で決めていました。これらのいろんな理由が重なり今回このような決断をいたしました」とも語っていた。
「一部では“自分の信念はないのか”、“芸能活動に気持ちが入っていないのでは”といった批判的な声もありましたが、決してそういうことではありません。神宮寺さん自身もこれまで、そして今も変わることなくキンプリを大事に思い、グループの活動、ソロでの芸能活動にも真摯に取り組んでいます。
本当にグループのことを大切に想っていた神宮寺さんはとことん優しく、グループの潤滑油的な存在でもあったんです。そんな彼にとって大きなショックだったのが岩橋玄樹さん(26)の脱退と退所だったといいます」(前出の芸能プロ関係者)
■個性の強いメンバー4人をつなぎとめてきた存在だった
岩橋は2018年5月にキンプリのメンバーの一員として華々しいデビューを果たしたものの、同年11月に患っていたパニック障害の治療のため休養に入り、2019年2月に活動再開が発表されたが、再び不安定な状態になったとして復帰は見送りに。そのまま2021年3月にグループを脱退し、ジャニーズ事務所も退所している。
「神宮寺さんは“メンバーがこの先1人でも退所するという話が出たときに~”とコメントしましたが、あれはまさに彼の本音で、そういう思いを持ちつつ、ずっと個性の強いメンバー4人をつないできた存在でもあったんです。
平野さんは自分の世界を持ち、目標に向かって突っ走っていくタイプ。一方、事務所に残留する永瀬さんは、特に悪気があるわけではありませんがひとりぼっちを好むタイプ。収録現場でも、1人で座って物思いにふけったりすることも多いようですが、そこに深い意味はなく、単に1人でいることが好きなようです。
メンバーの仲が悪いわけではありませんが、はたから見たり、カメラでその姿を撮られると、永瀬さんが孤立しているように見えてしまう。そういったちょっとした“ほころび”をすべてつなぎとめていたのが神宮寺さんだといいます」(前同)