■『しゃべくり007』は驚異的に高いコア視聴率を誇る
お笑い評論家のラリー遠田氏は、『クレイジージャーニー』をこう評す。
「“クレイジー”とついているだけあって、普通の人とは一風違う危険な場所に行く番組。バラエティ番組では見ることがないような過激な映像や、他の番組にはないものが楽しめて、やはりそこが1番強みですよね」
『クレイジージャーニー』の魅力はクレイジーなジャーニー(旅)というタイトル通り、圧倒的なドキュメント感のあるVTRのクオリティの高さ。“古代ローマの沈没船”“世界最大級の洞窟”といったロマンあふれる冒険、“階段レーサー”や“ベースジャンパー”といった超人でしかできないクレイジーなチャレンジが繰り広げられる。
そして、“イスラム武装組織への取材”“麻薬カルテルの実態に迫る取材旅”といった、社会派のドキュメントもあり、バリエーションも実に豊かだ。
2月13日放送回には洞窟探検家・吉田勝次氏による「ラオスにある人類未踏の洞窟探検」が紹介されたが、その内容のすさまじさは松本が「この映像をタダで観られるのはスゴい!」と感嘆するほどだった。
「VTRを見ている松本さん、設楽さん、小池さんの3人がワイプでリアクションをするときも過剰なリアクションをしたりしないし、スタジオトークでもゲストを立てつつ、お笑い色は控えめ。こうしたバランスの良さも、高評価につながっているのでしょうね。
シニア層にも人気でしょうが、コア視聴率が安定して取れていることからも分かるように、若い層もしっかり見ていますね。やはり同番組が始まったことで、“月9”視聴者の一定数が流れたのではないでしょうか」(前出の制作会社関係者)
一方、『しゃべくり007』は同じく2月27日放送回(ゲスト:オリエンタルラジオ)のコア視聴率は超高視聴率の6.3%を記録。20日放送回(ゲスト:やす子)もコア6.4%と、同時間帯では頭一つ抜けた高視聴率を安定して叩き出している。
「MCがネプチューン、くりぃむしちゅー、チュートリアル。レギュラー陣の人数が多いですよね。実力ある3組がいろいろな話をし、その場で笑いを作れるのが売りですよね。ゲストも豪華で、場合によってはアスリートや俳優など、他の番組に出ないトップクラスの人も登場して、それが話題になることも多いですね」(前出のラリー遠田氏)