■農林水産省に真相を直撃!
この怪人が影響を与えたのか、鶏肉などの高騰ゆえなのか、翌2019年にはイオングループがクリスマス商戦としてチキンではなくサーモンを推したり、2020年のクリスマスにはシャケと鱒(マス)を流行らせようと農林水産省公式ツイッターが「#サーモンでクリス鱒」なるハッシュタグを使用。
その後も農林水産省は2021年、22年ともに「#クリスマスにはシャケを食え」タグと、サーモン料理の写真をツイートしてきた。
【サーモンで #クリス鱒!】
— 農林水産省 (@MAFF_JAPAN) December 24, 2021
メリークリスマス!
クリスマス御飯は色合いピッタリなサーモンに決定!#クリスマスにはシャケを食え#水産庁 pic.twitter.com/sxb2NoLV85
そして、先の3月7日(魚の日)、農林水産省の公式ツイッターは、ついにクリスマスでもないのに怪人・サモーンを登場させたのである。
それにしても、なぜ農林水産省がサモーンを……? 農林水産省に直撃取材を行なったところ、次の回答が得られた。
――なぜ、今回、このようなツイートをしたのか?
魚介類の一人当たりの消費量は年々減少傾向にあり、日本の漁業を盛り上げていくためのPR活動が必須課題です。
そこで、シャケを食べろと呼びかけされているサモーン・シャケキスタンチンに目を付け、この怪人の力を信じてみようと考えました。
――『ルパパト』本編(サモーン登場回だけでも)を見たのか? 感想があったら教えてほしい
45話という終盤ということで、大抵は凶悪な怪人が出てくるのですが、サモーン・シャケスタンチンは、ルパンコレクション(※1)の嗅覚が鋭くなる能力やパトレン2号(演:横山涼)を圧倒する力を持ちながら、それを美味しいシャケを食べさせるのに使っているんですね。
チキン店に押し入って、シャケを押し付けていったり、やり方はちょっと強引ですが、シャケを食べさせる。つまり、魚食を普及させており大変感謝しております。
ただ個人的には、サモーンがチキンと引き換えに置いていく鮭の切り身はあまりに価格が安すぎる(※2)ので、適正価格で置いて行って欲しいと思いました。
※1…使い方次第で平和利用も世界滅亡も可能な”お宝”。『ルパパト』はこれを巡る争奪戦の物語である。
※2…切り身1パックが50円で売られていた。