芸能界でも働き方改革が進んでいるのかもしれない。近年では実力も知名度も抜群にありながら、ドラマや映画の出演をセーブしている女優も増えている――。

 たとえば俳優の井上真央(38)。彼女は昨年12月に収録され、1月2日に放送された『さんまのまんま』(フジテレビ系)に出演した際、MCの明石家さんま(69)に「(24年は)これが仕事始めで仕事終わりやねんやろ?」と振られ「そうですね」と返し、さんまを笑わせていた――。

「井上さんは、2023年1月期に佐藤健さん(35)、松山ケンイチさん(39)らと共演した『100万回言えばよかった』(TBS系)で主演を務めましたが、思えば24年は全くテレビに出ていませんでしたね。ただ、やはりオファーはあったようで、松本若菜さん(40)主演の24年7月期ドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)は、井上さんも主演候補として名が挙がっていたといいます」(制作会社関係者)

 連続ドラマ『西園寺さん』は、ひうらさとる氏による同名コミック(講談社)が原作の作品。松本演じる“家事をしない”西園寺一妃と、SixTONES松村北斗(29)演じるシングルファーザー・楠見俊直、そして倉田瑛茉(4)演じる娘のルカの3人が偽家族として心を通わせていくハートフルコメディで、話題作となった。

 ちなみに、『さんまのまんま』では井上の私生活の話も出たが、「去年もここで“毎回結婚話が出て困っています”って言って。でも何もないんですよね」と、24年に放送された同番組に続き、あらためて結婚の噂を否定。松本潤(41)と『花より男子』シリーズ(05年10月期~/TBS系)で共演して以降、長らく言われた彼との交際説を今年も否定することとなった。

「井上さんは今年1月17日公開の菅田将暉さん(31)主演の映画『サンセット・サンライズ』にヒロイン役で出演していますから、それに関連して露出が少々増えそうですね。

 一方で、井上さんと同じく、なかなか作品に出演しない人気女優の代表格と言えば、深津絵里さん(52)の名が挙がりますよね。彼女も、8年ぶりとなる映画出演発表があったほか、過去の出演作に大きな動きがあって注目を集めていますよね」(前同)

 深津は2010年代以降、ドラマの出演本数が激減。21年度後期のNHK連続テレビ小説カムカムエヴリバディ』は、“約13年ぶりの連ドラ出演”だと話題になった。映画も22年公開のアニメ映画『すずめの戸締まり』で声優を務めたのを除くと、17年公開の『サバイバルファミリー』が最後の出演作。

 しかしここにきて、オダギリジョー(48)が脚本・監督・編集・出演を務める映画『THEオリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』(25年秋公開)に、深津も出演すると発表されたのだ。

 映画『オリバーな犬』は、NHKで21年9月(全3回)と22年9月(前同)に放送された連続ドラマの続編。ドラマはSNSで大バズリしたほか、『東京ドラマアウォード2022』での単発ドラマ部門作品賞グランプリを受賞し、月間ギャラクシー賞も受賞するなど、各方面で高い評価を受けた。深津は、映画初登場の新キャラクターを演じるということだ。

「さらに、深津さんがメインヒロイン・恩田すみれ役で出演した、織田裕二さん(57)主演の名作『踊る大捜査線』シリーズ(フジテレビ系/1997年~)が再始動し、新作映画『踊る大捜査線N.E.W.』が2026年に公開予定されると発表がありましたよね。

 昨年10月以降、柳葉敏郎さん(63)演じる元警察官僚の室井慎次をメインにした新作の映画『室井慎次  敗れざる者/生き続ける者』が公開され、さらに関連して過去作が再放送されたりしたことで、あらためて“恩田すみれ”の再登場に期待する声も高まっています。

 ただ、織田さんが映画『室井慎次 生き続ける者』のラストにサプライズ出演し、26年公開の『N.E.W.』に出演するのが明らかになっている一方で、深津さんが出演するかはまだ分かっていないですよね……」(同)