1970年に創業され、国内ではあのマクドナルドより早く販売を開始した日本最古のハンバーガーチェーン、ドムドムハンバーガー。日本生まれの老舗チェーンが1月24日より発売している新商品が話題を呼んでいる。

「ぶ厚く、サクサクな春菊のかき揚げ2枚で大胆に牛肉のパティを挟んだ『春菊かき揚げバーガー』(税込み790円/単品)です。同月15日に発表されるやいなや、《すごいビジュアル》《大胆すぎる。食べたい!》など注目を集め、Xではリポストだけで2万を超える大反響です」(トレンドライター)

 発売後となる1月25日放送のTBS系『王様のブランチ』では、11人組グローバル男性アイドルグループ・INIの佐野雄大(24)が「肉厚でジューシーなパティとサクサクの春菊のバランスが絶妙」「むっちゃ美味しいです!」と絶賛する場面も。SNS上でも、

《思ってたよりもはるかに美味しい。春菊のほろ苦さがいい》
《春菊の食感ザクザクで味もめちゃくちゃ美味しかった》
《特有のえぐみがないのにしっかり春菊の風味もあって美味しい》

 など、好評の声が続々と上がっている。

 ドムドムハンバーガーは近年、個性的な“変わり種”をたびたび発表するハンバーガーチェーンとして独自の立ち位置を築きつつある。

 他では見ないような商品を開発することは、ドムドムのアイデンティティとなっているようだ。同チェーンを運営するドムドムフードサービスで商品開発主幹を務める浅田裕介氏に、同社がなぜ独創的なバーガーを打ち出し続けるのか聞いてみた。

「うちはハンバーガーチェーンとして小さい(※全国29店舗/25年1月時点)こともあり、広告展開よりも、商品でお客様を呼び込みたいと考えています。なので味や見た目が強い商品を作るというのがコンセプトとしてあります」(浅田氏)

 今回の『春菊かき揚げバーガー』についても、このコンセプトは貫かれている。

「最初はライスバーガー的な形にしてみたり、かなり試行錯誤しましたね。春菊のかき揚げは1枚だと、『美味しいけど、どこかで誰かがやっていそうな普通のバーガーだよね』という仕上がりだったので、だったらかき揚げをメインにして、2枚使ってやろうと。ハンバーガーは材料を挟む順番も味に大きく影響するんですが、2枚のかき揚げでパティを挟むというアイデアは、そのほうが見た目のインパクトがあるという思い付きから。しかしこれを試してみたら、この順番が一番美味いぞということで、この形になったんです」(前同)

 さまざまな微調整や試行錯誤を繰り返し、美味いだけでなく、思わず目に留まるようなインパクトのある商品が開発されてきたのだ。