番組の放送開始から38年目にして『世界ふしぎ発見!』(TBS系)が、いまだかつてない転換期を迎えようとしている。

 1986年4月の番組スタート時からMCを務めてきた草野仁(79)が3月11日の放送をもってMCから降板。後任を、毎週月~金まで放送している午後の情報番組『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(TBS系)でMCを務める石井亮次(45)が担当することが明らかになった。草野は「クイズマスター」という肩書で出演を続けるという。

 草野は「37年間、信じられないほど長く続いたこの番組。新年度は新司会者に新風を吹き込んでもらい、より魅力的な番組になるように努めていただきたい」と石井にエールを送った。

「石井さんのアナウンス能力は関係者からも評価されていますし、お茶の間からの好感度も抜群に高い。ただ、歴史ある『ふしぎ発見!』のMC、それも草野さんの後任というのはプレッシャーでしょうし、大変なことが多いでしょうね。実際、番組の問題は山積みのようです……」(TBS関係者)

■新MC石井亮次にのしかかる「難題」

 3月9日配信の『FRIDAYデジタル』の直撃取材を受けた草野は「私は終りません」と力強くコメント。その言葉の通り、草野は番組から降板することなく、「クイズマスター」としてヒントを出す役割などを担うようだ。

「MCを降りるのですから、本来であれば、番組から卒業することが自然な姿ですよね。ところが謎の『クイズマスター』というポジションで残るということからもうかがえるように、草野さんサイドには『ふしぎ発見!』から“離れたくない”という思いがあったようで、功労者ということも考慮され、残ってもらうことになったといいますね。

 ただ、新MCの石井さんにしてみたら、偉大すぎる草野さんの顔色をうかがう必要もありそうで……やはりなかなかやりづらいのではないでしょうか。

 歴史あるクイズ番組ではありますが、ここ数年は視聴率もかなり良くないですからね……」(前同)

※画像は「草野仁事務所」の公式インスタグラム『@hbkoffice』より