■1月14日から「合議制」に変わった“深い理由”
岡田を「SPアシスタント」に起用するなど、番組はこれまでもリニューアルを繰り返してきた。
同番組のクイズは、回答者が一人ひとり回答を自席のモニターに書き込むという筆記形式だったが、1月14日からは回答者たちがクイズの答えについてディスカッションを行ない、相談し合って“合議制”で1つの答えを導き出すという形式に変わった。
さらに番組名物だった「ヒトシ君人形」もポイントに絡むことはなく、各回答者のテーブルに1体ずつオブジェとして置かれるだけの存在になってしまった。
「合議制が急きょ始まったのは、黒柳徹子さん(89)の体調面に配慮したからだといいます。『ふしぎ発見!』の黒柳さんといえば、初回から出演する名回答者で、これまで何度もトップ賞を獲ってきた草野さんと並ぶ番組の象徴的な存在。
ところが年齢もあってか、クイズの回答の際、なぜその回答に至ったのかという理由を尋ねても沈黙が続いたり、良い返答ができなかったりと、会話のキャッチボールが上手くできないことが増えてきたといいます。
だからといって、番組では黒柳さんを降板させるという選択肢はありません。結果、回答者全員で考えて答えを導き出す合議制にリニューアルしたようです。急きょ決まったことなので、今後このシステムが続くかはまだわからないようですが……」(前出のTBS関係者)
■「名古屋の昇り龍」が挑む大仕事
前任の草野の“残留”、低視聴率、本来の売りが失われたクイズの合議制など、『ふしぎ発見!』には多くの難題がのしかかっており、誰が新MCをやっても“しんどい”状況にあるようにも思われるが……。
「大阪の東大阪市出身で商売人気質を持ち、鍛え上げた“舐められ力”で相手の懐にどんどん飛び込んでいって次々とファンを作っていく石井さんは、視聴者、そして多くのテレビマンからも好かれています。『ゴゴスマ』を人気番組へと導き、4月からはカンテレでMCを務める『LIVEコネクト!』(毎週土曜午前11時20分~)もスタート。『ふしぎ発見!』のMC就任でいよいよ全国展開へ――という状態にあります。
週7でテレビに出るような超人気MCなわけで、問題山積みで苦しむ『ふしぎ発見!』サイドも、そんな“名古屋の昇り龍”とも言えそうな石井さんに、何とか番組を立て直してもらいたいと考えたのではないでしょうか」(前同)
45歳にして旬を迎えた石井は、老舗番組『ふしぎ発見!』に新しい風を吹き込み、再生させることができるのだろうか!?